本セミナーはNEDOプロジェクト「部素材からのレアアース分離精製技術の開発」で実施している、重レアアースを未利用資源から新たに回収する技術開発を紹介し、資源循環によるサプライチェーンの強靭化に向けた連携の機会提供を狙いとしています。
セミナーでは、はじめに電気自動車や風力発電に欠かせない高性能レアアース磁石に使用される重レアアース(ディスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb))をめぐる国内外の現状と課題を説明し、そのうえで国内に存在する未利用資源から重レアアースを回収・分離・精製する本プロジェクトの取り組み内容を紹介します。つぎに本プロジェクトの取り組みの中からDyとTbを高精密に分離するための新しい技術開発を取り上げ、従来装置の課題克服を目指して開発中の分離精製装置をエマルションフローテクノロジーズ社より紹介します。
| 会場 | : | シーズ&ニーズセミナーA(西1ホール) |
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1989年に博士課程修了後、海外ポスドク等を経て1992年に日本原子力研究所に入所。30年以上にわたり元素分離研究に従事、エマルションフローや新たな抽出系を開発。鈴木裕士氏との出会いを機に社会実装を志し、EFTを設立、技術展開を主導
重レアアース(特に、ディスプロシウム(Dy)とテルビウム(Tb))は、電気自動車や風力発電に欠かせない高性能レアアース磁石に使用されています。本セミナーでは、国内に存在する未利用資源から重レアアースを回収・分離・精製する取り組みにおいて、特に、溶媒抽出による重レアアースの分離精製に焦点を当て、従来の装置(ミキサーセトラー)の課題を克服する新技術、エマルションフローをご紹介します。エマルションフローは、水相と油相を乳濁状態に至るまで相混合しながら、同時に、両相を清澄な状態に至るまで相分離できるという特徴を持つ溶媒抽出の新技術です。この特徴により、従来よりもずっとコンパクトな装置で金属の分離精製が可能となり、高い相分離の能力は、油水分離にも利用できます。エマルションフローは、従来の溶媒抽出の水環境にやさしくないという常識をくつがえし、環境調和型の新技術として注目されています。