デジタルものづくりセンター（浜松工業技術支援センター内）では、企画、設計
から成形・加工、計測・評価まで一貫したデジタルものづくりを支援しています。
計測用X線CT(225kW)、3Dスキャナ(ATOS Core)、多関節アーム型3Dスキャナ(FaroArm)等により3Dデータを作成できます。
3Dデータを専用ソフトで変換し、3Dプリンタで造形することで立体物が得られます。
立体物に対し、3Dスキャナや各種評価分析機器で出来映えの検証も行えます。

当センター開発の独自パラメータとNikon SLM Solutions社のFree Floatによりオーバーハング5~10°までサポートなしで造形できます。

≪Free Float でできること≫
・ローアングル: 長距離 10°
、近距離 5° までサポート不要
・薄い壁と鋭いエッジの造形
・表面仕上げの向上
・剥離の軽減
・内部冷却水管の直径の拡大
・高密度（気孔率が少ない）造形
（Nikon SLM Solutions HPより）

粗大粉末を利用することで低コストを実現したAlSi10Mg粉末を用い、積層厚さ120µmで造形することで造形速度が45％向上（約100cc/h）しました。
試作や小ロット部品などの様々な場面で、お手軽に3Dプリンタをご利用いただけます。

LTX420（大同特殊鋼㈱製）は造形後にマルテンサイト変態するSUS420J2の代替材料です。
高硬度かつ比較的高い耐食性を示すため、治具、各種水管金型に応用できます。
LTX420を用い、レーザ条件を最適化することで、残留応力を低く抑えた樹脂用金型を造形できます。
X線残留応力測定による応力評価も可能です。