三菱ケミカル株式会社
スペシャリティフィルムズ本部 戦略企画部
マネージャー

村田　 貴朗氏

これまで陽極酸化ポーラスアルミナの細孔に抗菌成分を充填した抗菌性材料が数多く報告されている。一方、我々は別途抗菌成分を用いることなく、陽極酸化プロセスのみでアルミ表面に強い抗菌性を付与できること、ポーラスアアルミナの構造を変更することで抗菌性を非常に強くできることを見出した。この技術を応用することで、簡便なプロセスにより種々のアルミニウム製品の表面に強い抗菌性を付与することが可能になると期待している。
本講演では、陽極酸化ポーラスアルミナの抗菌性、表面ナノ構造と抗菌性との関連などの検討結果を報告する予定である。

東京都立大学　
都市環境学部環境応用化学科
教授

柳下 崇氏

金属の陽極酸化プロセスに基礎を置くナノ構造材料の形成とその応用に関する研究を進めています．

アルミニウムの陽極酸化プロセスに基づいて，濡れ性が連続的に変化した表面の作製，更には，得られた表面上で水滴が自発的に移動する挙動について観察した結果を紹介する．