会場 | : | SURTECH セミナー会場(東3ホール) |
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MSE試験はこれまで難しかった各種薄膜の精密な強度分布の可視化・数値化を可能にし、塗膜、電子部品コーティング、切削工具や金型、樹脂表面劣化特定などあらゆる材料の高性能化や長寿命化に貢献します。
(株)パルメソ代表取締役
長岡高専卒業後(株)アイチコーポレーション勤務を経て(株)マコーを設立、現在起業2件目の(株)パルメソにて代表取締役、微粒子加工分野で40年、ウエットブラスト技術及びMSE試験の普及に活躍現在に至る。福井大学にて工学博士、日本機械学会、日本トライボロジー学会、塗装技術協会などに所属。
MSE試験は材料強度の分析試験にあたります。ナノメートル・マイクロメートル分解能の断面強度分布は薄膜やフィルム及び材料表面部の精密な可視化・数値化を提供します。単層膜や多層膜及び傾斜膜であっても表面から内部までの連続した強度分布から各層内の強度分布及び界面強さをそれぞれ分けて顕わにします。
精密な強さ分布から得られる多くの情報は材料開発や検証をスクリーニングの短時間化や低コスト化に貢献し、加えてより高性能なモノづくりへのきっかけを提供します。例えば多層塗装の強さ分布から各層強さや界面を数値化できるためにバランスの良い材料設計に加えて加速劣化からの強度変化から寿命想定に役立つデータを提供します。塗料水性化などでの強度確認も可能になります。また、硬質薄膜など表面から大きな荷重の掛かる場合の基材影響による様相も提供できます。
本講演では試験事例を題材に読み取れる分析や解析内容を詳細に解説いたします。