*This symposium will be in Japanese only and there will be no simultaneous translation.
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 量子技術担当として、総務省、文科省、経産省など関連省庁とともに量子技術に関する政策の立案、推進を行っている。
我が国は、量子技術を科学技術イノベーション政策における重要分野と位置づけ、今までに「量子技術イノベーション戦略」(2020年1月策定)、「量子未来社会ビジョン」(2022年4月策定)、「量子未来産業創出戦略」(2023年4月策定)の3つの国家戦略を策定している。本年2024年4月には、これらの戦略を強化、補完するため、「量子産業の創出・発展に向けた推進方策」を公表した。本推進方策では「グローバル市場への展開強化」、「世界から注目される我が国の技術開発の強力な推進」、「産学における量子人材の育成」が強化すべき方針として掲げられている。講演では、量子を取り巻く環境と各国の状況、および推進方策を中心に我が国が進めている量子技術関連施策について概説する。
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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2016年より現職、2010年より2016年まで大阪大学基礎工学研究科 准教授
近年、ダイヤモンド中のNV中心と呼ばれる発光中心が、高感度、且つ高空間分解能を有する量子センサとして注目されている。NV中心では1個の中心を室温で光学的に観測でき、さらにNV中心が持つスピンを制御、観測できる。そのスピンは、固体中のスピンとしては群を抜く長いスピンコヒーレンス時間を持ち、この特性から高感度量子センサへの応用が期待される。更に磁場、電場、温度、圧力、pH等を高感度に計測できることが示され、室温で観測できることもあり、幅広い分野での応用が期待される。また単一のNV中心を計測できることから、ナノメートルレベルでの高空間分解能も実現できる。ダイヤモンド中にはNV中心以外にも興味深い発光中心があり、それらを含め、今回はダイヤモンド量子センサの応用例や、生命科学分野における期待などについて紹介させていただく。