*This symposium will be in Japanese only and there will be no simultaneous translation.
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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2004年 東京理科大学大学院 理学研究科 博士後期課程 修了 (博士(理学))
2004年~2007年 (英国)リーズ大学 博士研究員
2007年~ 東京理科大学 理工学部 工業化学科(現在の創域理工学部先端化学科) 助教・講師・准教授を経て
2024年~ 東京理科大学 創域理工学部 先端化学科 教授
専門はコロイド・界面化学
(特に、界面活性剤の物性評価・泡沫や乳化物の調製と評価・固液界面に対する吸着評価など)
乳化系(エマルション)は熱力学的に非平衡な系であり,その状態は時々刻々と変化する。乳化系の不安定化は,浮遊,凝集,合一,ならびに分子拡散によって進行する。いったん合一した乳化液滴は再び外力を加えない限り,元の分散状態を回復できないため,合一を妨げることが安定な乳化系を構築するためには必須である。乳化液滴の耐合一性を高めるには,ラメラ液晶やラメラゲル(α型水和結晶・通称αゲル)といった”膜”を液滴の周囲に形成することが有効である。本講演では,小角X線散乱測定,界面レオロジー測定,ならびにせん断流動下における小角光散乱・偏光イメージング測定などの評価技術を紹介する。これらの測定により,液液界面に形成された膜の構造やレオロジー特性,さらにはせん断流動下における乳化液滴の配向性などが議論可能になる。
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2015年 3月 東京工業大学(現 東京科学大学) 物質科学専攻 修士課程卒業
2015年 4月より資生堂 グローバルイノベーションセンター所属
サンケア製品開発、新基剤開発を経て現在に至る。
化粧品のスキンケアで大切なことは、肌を健やかに保ち、心身共に快適な生活を楽しむことである。健やかな肌の一例として、しわができにくい”柔らかい肌”が挙げられる。柔軟性を保つために重要な成分は保湿剤と油分であり、安定に配合する乳化技術として界面活性剤と高級アルコールによって形成される自己組織体(αゲル)が長らく活用されてきた。
しかし、しわを改善しうるほど肌を柔軟にするには保湿剤や油分を高配合する必要がある一方で、使い心地や乳化の安定性が大幅に低下してしまうトレードオフの関係が存在する。
本講演では、肌を乾燥から守っている細胞間脂質の構造にヒントを得て使用性と機能性が両立可能な新規αゲル組成について、微細構造解析や製剤応用を交えながら紹介する。
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