会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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1996年より、民間研究機関として研究・開発のアウトソーシングの魁となる株式会社KRIで、様々な技術分野のクライアント様と材料技術からの視点で研究・開発を実施する。長年取り組んだゾルーゲル・ハイブリッド技術の展開の一つとしてフッ素フリー撥水撥油材料の技術開発、更には様々な技術分野への関りからPFAS関連技術の動向調査に取り組む。日本ゾルーゲル学会理事
本講演では、長年材料研究を行っている立場から今回のPFAS規制についてお話します。具体的な内容として、(1)PFAS規制の現状の概要、(2)半導体やエネルギー分野での現状材料技術の状態と代替えの可能性、(3)KRIでの撥水・撥油・滑落特性を有するフッ素フリー表面処理材料の開発を一つの例としてPFAS代替え材料開発の考え方を示します。
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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アルキル鎖の水素をフッ素に置換した炭化フッ素鎖をもつ化合物は,撥水撥油や低屈折率に代表される特異な物性を数多く発現することが知られていますが,フッ素に変えるとどうしてこのような性質が現れるのでしょうか.本講演では,長年にわたり,その本質がほとんどわかっていなかった炭化フッ素鎖の物性発現メカニズムについてお話しし,今後のPFAS科学の進め方についてお示しします.
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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1990年 東芝 研究開発センター研究員
1993年 工業技術院資源環境技術総合研究所入所、1994年同所主任研究員
2001年 国立研の法人化により産業技術総合研究所環境管理研究部門主任研究員に所属変更
2004年 産業技術総合研究所研究グループ長
2010年 神奈川大学理学部教授
2017年 第22回リサイクル技術開発本多賞(産業環境管理協会)
2024年 第33回環境化学学術賞(日本環境化学会)
専門:環境負荷物質の分解・無害化、リサイクル
フッ素ポリマーに代表される先端有機フッ素化合物は耐熱性、耐薬品性等、他の材料では実現できない特異な性質を「同時に」持つ優れた材料です。このため様々な産業で使用されていますが近年のPFAS問題の顕在化に伴い、廃棄物の適正処理やリサイクル技術の確立が求められています。廃棄物をフッ化物イオンまで分解、すなわち無機化すれば無害で全ての有機フッ素化合物の原料であるフッ化カルシウム(人工蛍石)に変換できるため、元素レベルでの資源循環が可能になります。本講演では演者が開発してきた先端有機フッ素化合物を対象とした分解・再資源化方法の代表例について紹介します。