会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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創薬・材料向け計算化学ビジネスに1996年から従事。2011年に米国Schrodinger, Inc.の日本法人の立ち上げに携わり、日本法人代表として製薬や新素材の研究開発をする企業、アカデミアに計算化学ソリューションを展開。2021年より(株)Preferred Networksにて、AIと物理化学計算を融合した新素材、創薬ビジネスを行うマテリアルズ&創薬事業部門のVPを担当。(株)Preferred Computational Chemistryの取締役・技術営業部長を併任。
技術を市場に出すための3つの難所として、魔の川、死の谷、ダーウィンの海が知られている。とりわけ研究から開発につなげるフェイズとされる魔の川は、要素技術をどう組み合わせ、曖昧なニーズにどうつなげるかという点で不確実性の最も大きな領域であり、ここをいかに乗り越えられる強靭な体制を作れるかが材料メーカーにとっての重要な課題となっている。本セミナーでは魔の川を3段階の情報処理ステップに分解し、それぞれについて施策の方向性やDXおよびAI活用の余地について述べつつ、中でも近年注目を集める計算化学やマテリアルズインフォマティクス(MI)がどのようにそこに貢献するかを紹介する。最後にAIを活用した計算化学の材料設計ツールとして、Matlantisを紹介する。