【主催】 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
セルロースナノファイバー(CNF)は、木材等をこまかくほぐして取り出したナノサイズの繊維で、バイオマス由来の高性能素材です。軽量・高強度、寸法安定性、透明性、分散安定性など多くの優れた特徴を持っており幅広い分野で活用され、植物由来であることからカーボンニュートラル(CN)の一端を担うことができる材料です。NEDOのCNF事業は最終年度を迎え、プロジェクトリーダーである福岡大学の八尾滋特命研究教授を中心として、要求特性に最適化したCNF材料を低コスト生産可能なプロセス技術の開発と、CNFの特長を最大限に活かした利用技術開発を元に実用化や事業化を進めており、さらなる市場拡大を目指していきます。
会場 | : | メインシアター (東4ホール) |
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新素材が社会で広く利用されるには、安全性の確認が重要です。そこで、私たちはNEDO事業のもと、CNFの安全性評価に取り組みました。成果報告会では、評価の結果や公開した評価書についてご紹介します。
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花王はTEMPO酸化CNFの疎水性媒体へのナノ分散技術を開発しています。本発表では、CNF界面制御研究やその成果であるCNF配合高機能性樹脂『LUNAFLEX』、及びCNF配合水系防汚コーティング剤『LUNAFLOW』について技術紹介を行います。
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CNF/PVCはPVCと比べて、曲げ弾性率、軟化点温度、線膨張係数等の物性が向上します。本事業ではその特徴を活かして建材分野への適用を検討しました。又、CNF/PVC製造プロセスの工程削減も検討し低コスト量産化技術を確立しました。
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CNFメーカーの日本製紙と樹脂メーカーのUBEが共同でCNF強化樹脂の事業化に向けた開発を行っています。市販輸送機器部品への世界初の搭載事例など、強化樹脂の普及拡大に向けての進捗を報告します。
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UBEは、持続可能な社会の実現に向けてCNF複合ポリアミドの製品化、社会実装に取り組んでいます。植物由来でカーボンニュートラル素材であるCNFを用いた複合ポリアミドの開発状況についてご紹介します。
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CNF 複合樹脂『ELLEX-R67』の 生産性を飛躍的に改善する製造プロセスを開発しました。パイロットプラント稼働を契機に用途開発が加速していることから、商用プラント設置を決定しました(生産能力年産 2 千トン、2025 年度稼働予定)。
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CNF複合材料を自動車部品などの構造材料に適用するためには、生産性の向上と物性の向上が必要です。CNF複合材料の製造プロセスの改良に取り組み、この材料を用いて自動車部品の実用物性を評価し、一部の目標を達成しました。
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株式会社スギノマシンでは、当社独自のウォータージェット技術を用いて高効率で高品質なセルロースナノファイバー(CNF)をBiNFi-sの商品名で製造・販売しています。その特徴や応用展開について報告します。
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ゴム製品へのCNF展開を目的に開発したCNF配合ゴムマスターバッチの特性を紹介します。また、従来はマトリクスが天然ゴムのみのラインナップでしたが、合成ゴムをマトリクスとしたマスターバッチの開発状況も説明します。
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ウレタン樹脂エマルションとCNFの混合液に炭素繊維を含浸するといった水系プロセスで、CNF複合化CFRTP(熱可塑性炭素繊維強化樹脂)を調製しました。CNFの複合化により曲げ強度、弾性率が向上することが明らかとなりました。
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東亞合成ではCNFのハードコート剤・接着剤(自社製品)への応用を進めています。その結果、疎水化CNFとの複合化でハードコート剤の硬度と屈曲性を共に向上できるなどの画期的な効果を見出しました。これはCNFがナノサイズで分散したために発現したと考えています。
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セルロースナノファイバー(CNF)材料の最新の生産プロセスによる環境負荷の定量化、さらには、従来材料の代替によるリサイクル性も含めたライフサイクルを通した環境負荷の変化や、導入による経済波及効果に関する研究の成果を報告します。