会場 | : | ステージ C(東1ホール) |
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大阪大学卒業後、日東電工株式会社にて、膜分離事業に従事。米国San Diego市、Singapore駐在。2018年から2021年まで同社メンブレン事業部長を務める。
2022年より、オランダの新興中空糸NF膜製造販売会社NX Filtrationのアジア太平洋地域事業開発ダイレクターに就任。
NX Filtrationは、世界に先駆けて、中空糸型のNF膜をLayer-by-Layer法を用いて開発した、オランダの新興膜メーカーである。2021年のIPOを経て、2024年には売上高は15億円を超え、オランダのヘンゲロー市に大規模な新工場も昨年稼働させており漸次事業拡大をはかっている。同社の開発した中空糸NF膜は、従来のスパイラル型NF膜に比べ水中の懸濁質への許容度が高く、凝集剤の注入も必要がなく前処理をきわめて簡略化できる特徴を持つ。世界各地域で、表層水からの色度除去、下水の飲料水への再生利用、産業排水の再生利用などで多くの商業実績を既に有しているが、本セミナーにおいては、低分子有機物を極低圧で阻止できる性能を活かしての水中の微量有機汚染物質の阻止性能、就中、オランダの2つの企業と研究機関で行われたPFAS除去のパイロット試験結果とコストメリットの試算を紹介する。