会場 | : | Aqua Stage(東2ホール) |
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2009年に国土交通省へ入省。国土交通省において下水道の予算、浸水対策などの業務を経験。その後、環境省に出向し水環境行政、京都府で下水道や浄化槽など汚水処理行政全般を担当。現在は国土交通省で上下水道分野の技術開発に関する業務を担当。
国土交通省で実施している上下水道分野の技術開発について概要を説明するとともに、技術開発の施策のうち革新的技術実証事業にて実証している技術や最新の動向、上下水道DXの推進に向けた取組等について紹介する。
会場 | : | Aqua Stage(東2ホール) |
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近年の社会情勢から肥料原料特にリン資源の取引価格が乱高下しており、下水汚泥を始めとした国内のリン資源回収及びその循環利用は国家的に重要な施策のひとつといえる。
下水汚泥からのリン回収技術の一つとして、従来より消化汚泥からMAP(りん酸マグネシウムアンモニウム)として回収する技術が知られているが、対象となる汚泥量が多く、設備の建設費や維持管理費が導入における大きな課題となっていた。
一方、当社は下水汚泥中のリンが余剰汚泥に濃縮されることに着目し、この余剰汚泥のみを対象としリン回収技術の開発を進めている。これにより、従来の消化汚泥全量を対象とした技術に対して、ライフサイクルコストの低減が可能であり、国内リン資源の課題解決の一助になる。
この技術開発の一環として、JA全農ふくれん及び福岡市と共同で、令和6年度の下水道革新的技術実証事業にて実証研究中であり、本稿では技術概要について紹介する。