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1984年東京工業大学(現東京科学大学)卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。武蔵野大学ウェルビーイング学部長兼務。博士(工学)。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。
ウェルビーイング産業が現代社会の様々な課題を解決する可能性について述べる。具体的には、ウェルビーイングの研究結果によると、幸福度の高い者は生産性、創造性が高く、欠勤率や離職率が低く、視野が広く利他的であることなどがわかっている。つまり、現代社会の課題は幸福度の低さに起因する。なぜなら、視野が広く利他的で創造的であるならば、自らの利益のみを求めるのではなく、社会のより良い秩序のための産業を発展させる方向に向かうはずだからである。つまり、利己主義的な資本主義の限界を突破するためには、利他的な資本主義を構築するべきで、そこにウェルビーイングは貢献するはずである。これらの点について事例も交えて述べる。
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2020年フォーネスライフCTO就任。専門は分子生物学。これまでJT医薬事業部、ノースカロライナ大学医学部にてオミクスビッグデータ創薬研究推進。2004年よりNECグループのヘルスケア研究と事業開発を歴任。東北大学COI拠点長としてIoTとAI研究開発に従事。現在は人工DNAデザイン技術を利用した血液ビッグデータ研究と事業を推進。2021年度グッドデザイン賞、23年オープンイノベーション大賞受賞。
2009年麻布大学獣医学部教授。専門は動物行動学、社会神経科学。動物の社会性から、ヒトと動物のかかわりに関する認知、行動神経内分泌学研究に従事。現在はヒトが動物とどのようにかかわることで心身の健康やWell-Beingがもたらされるか、さらには相模原市を中心としたモデル地域において動物が介在することでのヒトのコミュニティの形成に関する研究も実施。
1993年、慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(工学)。同年、工業技術院生命工学工業技術研究所 入所。2001年、改組により、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボ 副ラボ長。2018年、人間拡張研究センター長。2023年、フェロー。専門は人間工学、バイオメカニクス、サービス工学。現在、ISO TC 324国際議長。内閣府SIPバーチャルエコノミーの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備、プログラムディレクター。
1984年東京工業大学(現東京科学大学)卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。武蔵野大学ウェルビーイング学部長兼務。博士(工学)。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。
1.未来社会創造事業「個人に最適化された社会の実現」領域の紹介 (和賀 巌氏) (10分)
・領域運営、課題ポートフォリオ及び全11課題の概要紹介
2.“Well-being”研究に関する具体的研究開発事例紹介 (菊水 健史氏) (10分)
・ビジネス創出に向けた研究成果の展開
3.Well-being研究・産業を取り巻く環境について (持丸 正明氏) (10分)
・標準化戦略の視点から期待する製品・サービスについて
4.パネルディスカッション(25分)
(1)日本から“Well-being”ビジネスを生み出すには?
(2)将来、必要な製品・サービスとは?
(3)国際標準化を利用した海外ビジネス進出へのヒントは?
○モデレーター:和賀 巌氏 (JST 未来社会創造事業 運営統括)
○パネリスト:菊水 健史氏(麻布大学 教授)、前野 隆司氏(慶應義塾大学/武蔵野大学 教授)、持丸 正明氏(産総研 フェロー)(五十音順)
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ナビゲーター
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1973年 愛知県生まれ
トヨタ自動車でのF1の空力開発等、ソフトバンクでの感情認識パーソナルロボット 「Pepper」プロジェクトに参画、2015年 にGROOVE Xを創業、代表取締役社長に就任。
家族型ロボット「LOVOT [らぼっと]」の開発、販売を行う。
著書に「温かいテクノロジー みらいみらいのはなし」
「便利」や「役立つ」ためではなく、一緒に過ごすほどに前向きになり明日へのモチベーションがわくような、人を幸せに導くテクノロジーをコンセプトに作り上げたのが、温かく柔らかい、愛され上手な新しい人工生命体、LOVOT[らぼっと]です。LOVOTの開発ストーリーやウェルビーイングを実現するためのテクノロジー、さらに人と共生する未来ついて紹介します。
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1982年福井県生まれ
2005年に竹中工務店に入社し、内勤、作業所、技術研究所を得て現在の部門に至る。
現在は主に、建設現場の生産性向上に向けたロボット、ICTの開発に従事。
1988年大阪府生まれ
2013年に竹中工務店に入社し、内勤にて施工計画担当、現場施工管理、技術研究所を経て現在の部門に至る。
現在は主に、ICTを中心に建設現場の生産性向上技術の開発に従事。
現在の建設業界は新規入職者の減少と労働者の高齢化が喫緊の課題であり、その解決策が注目されている。3K(きつい、汚い、危険)と言われるような労働環境のイメージが新規入職者の増加の妨げになっているが、ヘルスケアを中心に労働環境の改善を目的に種々の取組を進めてきた。その集大成として2025年日本国際博覧会の工事である「大阪万博リング西工区作業所」にて、クリーンなトイレ環境の設置、コンビニエンスストアの設営等の場内設備の充実に合わせ、ヘルスケアデバイスによる作業者のヘルスケア管理および作業者の誰しもが利用可能な整体スペースの設置を実施し作業者の健康管理に積極的に働きかけを行った内容について報告をする。
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独立系投資顧問会社Eminence Partners合同会社代表社員、一般社団法人グリーンビルディングジャパン共同代表理事、IWBI Governance Council member
大手国内銀行、外資系ファンドで要職を歴任し不動産投融資業務で35年以上のキャリアを有す。建物環境サステナビリティ普及も推進。
早稲田大学法学部、Cornell Law School卒。NY州弁護士資格、FRICS、CRE、ARES認定マスター、LEED AP O+M、WELL Faculty・AP、CASBEE不動産認証員。
本講演では、建築や街区などのビルト・エンバイロメントにおける健康とウェルビーイングを向上させることを目的とした建物環境性能評価システムであるWELL認証について、その概要を俯瞰する。
WELL認証は、人の健康とウェルビーイングに影響を与える様々な要素をパフォーマンスベースで評価・測定するシステムで、設計、建設、運用のベストプラクティスをエビデンスに基づいた医学的および科学的研究と組み合わせ、建築や街区、さらには組織が提供する環境がいかに人の健康とウェルビーイングを支援・向上させているかを評価する。
現行のWELL v2は、健康的な建物環境を実現するため、空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティという10のコンセプトで構成されている。
WELL認証は、健康経営や働き方改革を目指すプロジェクトにとって、達成すべき目標や進捗をグローバル基準で評価できる制度として国内でも大きな注目を集めている。
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独立行政法人都市再生機構にて賃貸住宅、都心再開発、海外都市開発アドバイザリー等に従事したのち現職。都市計画・ランドスケープ・不動産の知見・スキルをベースに、都市開発ビジョン策定から、スマートシティ関連技術の導入検討、新規事業開発、住民主体の地域活性化支援まで幅広く支援を行う。
スマートシティにおいて「ひと中心」や「well-being」は欠かせない原則です。本セッションでは、スマートシティの持続可能な運営モデル確立のための手引きである国際規格ISO37106の概要及び、規格の基盤となった英国都市や、規格に基づいた認証を日本で唯一取得しているプロジェクトの事例を紹介します。あわせて、自治体や不動産企業がwell-beingを育むまちづくりを進めるために、本ISOをどのように活用できるかを展望します。
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ISO 25554:2024 Ageing societies — Guidelines for promoting wellbeing in communities の発行を契機にウェルビーイングな社会を構築しよう!
東北大学で建築環境工学を専攻。同大講師を経て2001年カナダ国立研究機構で客員研究員。04年産業技術総合研究所に入所。人間福祉医工学研究部門(現、人間情報インタラクション研究部門)で高齢者・障害者のためのアクセシブルデザインの研究や標準化活動に携わる。11年に経済産業省出向、23年より研究戦略企画部次長、情報・人間工学領域副領域長。この間ISOで複数の技術委員会委員を務め国際標準づくりに関与。
経済産業省は企業の健康経営を推進しています。そのエッセンスを国際的に広めるため、ウェルビーイングのISO標準化を(国研)産業技術総合研究所および(一社)社会的健康戦略研究所が中心となりリードしてきました。今回は、2024年11月12日に発行されたISO 25554の概要と、その発行までの背景、国際会議での議論の状況をご紹介します。また、今後のウェルビーイング推進の方向性と、ウェルビーイング重視社会の実現に向けたキーとなる考え方についてもご提案します。