会場 | : | ディスカバリーステージ (東6ホール) |
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1988年平野金属株式会社(現株式会社ヒラノテクシード)入社。設計部に所属し、塗工機械の設計業務に従事。
2018年塗工機械営業部門の部長代理を経て取締役設計部長就任。
2023年取締役兼執行役員設計・開発部門管掌就任。
入社以来、役割りは変わりつつも塗工機械に携わって来た。
業界内での人脈を活かし、加工技術研究会の支援により2022年に発足した塗工機械メーカー間の交流を図る塗工機研究会の幹事長を務めている。
ペロブスカイト型太陽電池は、軽量で柔軟性があり、低コストで製造できる点が大きな特徴である。また、エネルギー変換効率も高く、シリコン型太陽電池に匹敵する性能を持っている。日本政府は2040年に20ギガワットを導入する目標を掲げており、今後より大量の生産が必要となる。当社は液晶フイルム・リチウムイオン二次電池で培ったコア技術である塗布・乾燥・搬送の技術を基に、ペロブスカイト太陽電池研究の第一人者である金沢大学當摩先生との共同研究を重ね 【ロールtoロール ペロブスカイト型太陽電池塗工機】 の開発を行った。2026年1月のコンバーテックでは実機の展示を予定している。本講演では塗工機の仕様をご紹介する。
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イオン液体添加技術のロールツーロールによるペロブスカイト太陽電池製造への応用
2002年 東北大学工学研究科博士後期課程 修了 博士(工学)
2002年 産業技術総合研究所(産総研) ポスドク
2004年 学振特別研究員
2005年 産総研 太陽光発電研究センター 研究員
2009年~2014年 JSTさきがけ研究者(太陽光と光電変換領域)兼任
2012年 金沢大学 テニアトラック准教授
2017年 教授昇任
近年急速に開発が進んでいるペロブスカイト型結晶構造を持つ半導体を利用した太陽電池(以下,ペロブスカイト太陽電池:PSC)は,塗布法での薄膜形成で,小面積ながら25%を超えるエネルギー変換効率が報告されている。PSCのさらなる世界的普及を考えると,高性能化と低コスト化に並び重要なのは,長寿命化である。ペロブスカイトがイオン性結晶構造であるため,水分,熱,紫外線などで劣化(短寿命化)することが知られている。近年,我々は,イオン液体添加による長寿命化や大気下製造に成功している。本講演では,イオン液体添加技術を用いたロールツーロール応用や長寿命化メカニズムについて議論する。
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どの因子を把握すれば実験サンプルと同特性の量産品を得られるか?
1968年、札幌生まれ。北大工学部修士を経て、富士フイルム(1992~2013年)、サムスン電子(~2019年)、栗村化学(~2021年)、米Zymergen社、ミドリ安全を経て、2023年から現業。Roll To Roll塗工乾燥のスケールアップ、高品質化、トラブル対策に関して顧客企業を技術支援しつつ、コンバーテック誌への連載や塗工書籍の執筆で活躍。2024年3月から毎月、小田原RTRセミナーを主宰、同セミナーは大阪・秋葉原でも開催し全国展開中。
ペロブスカイト太陽電池(以下、PSC)は、既存の結晶型より遥かに薄膜で発電でき、製法もシンプルなので次世代エネルギーとして脚光を浴びている。原材料のヨウ素は国内調達できる点から、日本優位と政財界からも期待されている。最近は中国がガラス板で大面積化を進めているが、日本が得意なRoll To Roll塗工でフィルム化してこそ薄くて曲げられるPSCの特性は活きる。しかし主にスピン塗工で開発研究されているPSCをRoll To Rollにスケールアップする際、実験同等の膜質を得る乾燥条件の確立が難しい。本セミナーでは、Roll To Roll化で留意すべき乾燥因子を中心に解説する。
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2001年 立命館大学大学院総合理工学専攻博士課程後期課程修了。博士(工学)。
2001年 Institute of Energy Conversion, Univ. of Delaware, USA・Limited-term researcher
2003年 立命館大学COE推進機構・ポスドク研究員
2004年 立命館大学理工学部・講師
2011年 立命館大学理工学部・准教授
2015年 立命館大学理工学部・教授
2019年 スカラーズ株式会社 代表取締役(Founder)(兼任)
2020年 YouTube太陽光発電大学 主宰(兼任)
ペロブスカイト太陽電池は、日本発の新型太陽電池である。太陽電池の光吸収層(発電層)に利用できる有機無機ハイブリッド材料であるCH3NH3PbI3ペロブスカイト薄膜は、塗布プロセスかつ低温で成長可能であり、軽量・フレキシブルな樹脂基板を用いることが可能である。従来の結晶シリコン太陽電池は、高効率・高耐久である一方で重量が11kg/m2であり重くて曲がらないのが通常である。そこで、ペロブスカイト太陽電池によって軽量・フレキシブルが要求される領域への応用展開が期待されている。一方で、耐久性の課題も残っている。本講演では、同太陽電池の現状と未来について解説する。
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1997年 関西大学 工学研究科 応用化学専攻 修士課程卒
1997年 大阪ソーダ入社、機能材事業部 技術開発課
熱硬化性樹脂、感光性樹脂の研究開発
2006年 研究開発本部 開発部
研究開発テーマの調査、企画
2009年 R&D本部 イノベーションセンター
電池用材料の研究開発、アクリルゴムの研究開発
2015年 事業開発本部 イノベーションセンター
電池用材料の研究開発、電池材料の調査・企画
リチウムイオン電池(LIB)は今後も成長が期待されるデバイスで、小型電子機器、定置型等の産業機器、電動車車両、災害時用非常用電源、ロボット、医療、航空、宇宙など様々な分野に広がり、更なる高性能化に向けて進化を続けている。大阪ソーダでは山形大学、(株)BIHの産学連携により開発した半固体電池の実用化に向けて検討を進めている。半固体電池は従来のLIBの高性能化を実現するもので、高いLiイオン伝導性を持つ特殊ポリエーテルがキー・マテリアルとなる。大阪ソーダでは特殊ポリエーテルの少規模の量産およびセパレーターに連続塗工の試作に成功し、量産技術の確立に向けて取り組んでいる。また、次世代電池への取り組みとして、ポリマーと酸化物とのハイブリッド電解質、金属Li、Si等を組みわせたポリマー電池にも取り組んできました。本セミナーではこれらの取り組み状況について報告します。