電界フィルタ―「Ele-Fil」の技術紹介 帯電微粒子と印加電極ろ板間で発生するクーロン斥力を利用した非接触方式ろ過法

膜分離など従来のろ過法は、微粒子をろ材が直接濾し取る接触方式のろ過です。接触式ろ過はケーク形成や細孔の目詰まりによるろ過性能低下という恒久的な問題を有しています。この課題を解決するに当たり、水中に懸濁している微粒子の多くは弱いマイナス電荷を帯びていることから、クーロンの法則 を利用することに着目、帯電微粒子と同極に印加した電極ろ板の間に働く反発力を利用する「電界ろ過法」を開発しました。電界ろ過法とは、積層構造の電極ろ板に形成された電界バリアの電気的反発作用を利用した非接触ろ過方法です。ナノ粒子を含んだスラリーを清澄ろ液と微粒子濃縮液に分離することができます。