会場 | : | マテリアルステージ(東5ホール) |
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森林由来の新素材「改質リグニン」の開発者。国産バイオマスの利活用、エネルギーやマテリアルの自給率の向上、バイオマス生産地域の活性化等を目指して活動中。2019年リグニンネットワークを設立し、人と人との結びつきを重視した活動を展開中。2023年、改質リグニンに関する技術の社会実装を進めるリグニンラボ(株式会社木質素研究所)の設立に参加し取締役に就任。地域を元気にする日本発の産業創出をめざしている。
持続的な活用が可能なバイオベースの芳香族系資源として「リグニン」と総称される植物細胞壁の主成分に注目が集まっています。多くのリグニンは不均一かつ多様で、取り出したリグニン由来物の多くは加工性が低く、工業材料としての利用範囲は限定されてきましたが、「改質リグニン(グリコールリグニン)」の登場で、状況が一変しています。リグニンネットワーク代表の山田氏が進める研究コンソーシアム「高機能リグニン」では、改質リグニンの特徴を最大限に引き出すことで、世界初のスーパーエンプラ相当のバイオベース材料の開発にも成功しています。このセミナーではリグニンネットワークの山田代表と、東京工科大学の山下教授から、リグニンという植物成分のポテンシャルや「改質リグニン」から展開した各種先端材料についての講演が行われます。