会場 | : | マテリアルステージ(東5ホール) |
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四国化成工業㈱に入社後、研究開発部門において、半導体プロセス材料やベンゾオキサジン樹脂などの機能性材料の研究に従事。現在は、主にバイオマス材料を用いた樹脂改質剤の研究開発を担当。
SDGsの達成に向けて、欧米を中心として環境負荷の少ない製品の開発が要求されています。中でもバイオマス材料の活用は、低炭素社会を実現可能な手段の一つとなっています。四国化成では、これまで培ってきた有機合成技術を駆使し、様々な市場の要求に応える樹脂材料の開発を行ってきました。本講演では、バイオマス材料から合成可能な多官能チオール化合物MS-1について、ご紹介いたします。MS-1は低粘度、低弾性な特徴があり、主に接着剤向けエポキシ樹脂の硬化剤として有用です。その他、バイオマス化への取り組みとして、低弾性が特徴のカチオン硬化性エポキシモノマーのご紹介と、イミダゾールやグリコールウリル誘導体など四国化成の既存製品における今後の展望をご紹介いたします。