会場 | : | マテリアルステージ(東5ホール) |
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博士(学術)。専門:生理心理学,認知科学,自動車感性工学。科学技術振興機構ERATO,名古屋大学情報科学研究科を経てマツダ株式会社に入社。Mazda3,CX-30,MX-30などマツダ第7 世代商品群の内外装クラフトマンシップ開発を担当。現在も自動車のユーザビリティのために,「使いたい」心地よさを開発中。日本心理学会,認知科学会,生理心理学会に所属。日本認知科学会優秀発表賞,日本心理学会特別優秀発表賞などを受賞。
感性というキーワードがモノづくりの領域に取り入れられて久しい。一方で、この感性がユーザーにもたらしてくれる恩恵とは何か、明確に定義できていない。そのため、機能を追求するエンジニアリングとの相性が悪く、デザインマターとして開発されることが多い。本セッションでは、感性がもたらすヒトのウェルビーイングへの恩恵と、それを提供するために開発した自動車感性機能を紹介する。
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外資IT企業にて、コンサルタントとして製造業向けの IT ソリューション導入に携わったあと、経営コンサルティングファームを経て現職。IT を活用した業務改革、技術を基点にした事業戦略策定、技術動向調査・ベンチマーキング、技術マッチング支援、シーズ技術の用途開拓など、一貫して技術を活用した製造業向けのイノベーション創出を支援している。
「ウェルビーイング」に注目が集まっています。しかし、その概念は広範にわたり、どんな技術を使ってどのようなウェルビーイングを提供するのか、という問いに対して考えるべき選択肢が非常に多いのが実情です。
そこで本講演では、ウェルビーイングを訴求した新製品・サービス・施策の企画を担当するビジネスパーソンに向けて、ヒントを提供します。具体的には、ウェルビーイングに関連する10の注目技術キーワードを取り上げ、ウェルビーイングテックとしてどのように利活用されているのかを、国内外の先進事例で紹介します。同時に、それらの事例が、どのようなウェルビーイングの実現に役立っているかを「10のウェルビーイングテック提供価値」に整理して技術との関係性を考察します。本セミナーが提供価値と実現技術が複雑に絡み合うウェルビーイングを先進事例から俯瞰するため一助になれば幸いです。
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1991年東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に入社。本社経営企画部、各支社で経営戦略や中長期計画の策定・推進、CSR、ESG経営推進業務等に従事。現在イノベーション戦略本部所属。WaaS共創コンソーシアム事務局長。博士(経営学)
著書「民営化企業の経営戦略と組織変革」交通新聞社
「WaaS モビリティ変革コンソーシアムによるスマートシティへの挑戦」LIGARE
「新世代オープンイノベーションJR東日本の挑戦」日経BP
JR東日本がそもそもオープンイノベーションに取り組もうとした理由、そしてモビリティ変革コンソーシアムから、WaaS共創コンソーシアムへと続く具体的な運営構造と実証実験・実装事例を紹介します。また、これまでのコンソーシアム運営から得られたオープンイノベーションを推進するための7つのポイントの解説を通じて、コンソーシアム運営でこれまで得た経験・知見について説明します。オープンイノベーションのプラットフォームとしてのコンソーシアムのあり方をご理解頂ければと幸いです。
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1993年、慶應義塾大学大学院博士課程 生体医工学専攻修了。博士(工学)。同年、工業技術院生命工学工業技術研究所 入所。2001年、改組により、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボ 副ラボ長。2018年より、人間拡張研究センター長。2023年にフェロー。専門は人間工学、バイオメカニクス、サービス工学。現在、ISO TC 324および PC329国際議長。消費者安全調査委員会・委員長代理。
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~テクノロジーはいかに人々を幸せにできるのか~
1984年東京工業大学卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務。博士(工学)。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。
ウェルビーイングを陽に考慮した製品やサービスの設計法について述べる。この手法とは、心理学的に明らかにされたウェルビーイングの構成要素を考慮して、デザイン思考などのイノベーションの手法を用いて、製品やサービスをデザインする方法である。具体的には、ウェルビーイングの構成要素とは、幸せの4つの因子(やってみよう因子、ありがとう因子、なんとかなる因子、ありのままに因子)のようなウェルビーイングを構成する概念である。講演では、人々を幸せにする家、地域作り、AI、教育などの具体的なデザイン事例についても述べる。
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~他者とのインタラクションに関する研究を切り口にして~
2020年フォーネスライフCTO就任。専門は分子生物学。これまでJT医薬事業部、ノースカロライナ大学医学部にてオミクスビッグデータ創薬研究推進。2004年よりNECグループのヘルスケア研究と事業開発を歴任。東北大学COI拠点長としてIoTとAI研究開発に従事。現在は人工DNAデザイン技術を利用した血液ビッグデータ研究と事業を推進。2021年度グッドデザイン賞、23年オープンイノベーション大賞受賞。座右の銘は「志は高く姿勢は低く」
2017年早稲田大学人間科学学術院教授に就任。専門は認知神経科学で、これまでに運動制御・学習の研究開発、ニューロリハビリテーションの研究などに従事、現在はニューロモジュレーションやニューロダイバーシティの研究を進めている。座右の銘は「なんとかなる」
2021年浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター教授に就任。専門は発達社会神経科学で、これまでに乳幼児期の社会性の発達の認知神経基盤に関する基礎研究、自閉スペクトラム当事者の社会適応の困難さに関する研究開発などに従事、現在は認知神経科学を基盤とした、多様な子どもたちのインクルーシブな社会適応の理解・支援に関する研究開発を進めている。座右の銘は「石の上にも三年」
2023年岐阜大学工学部教授に就任。専門は人工知能、認知科学で、これまでに,人の心を読み感情を表出するAIエージェントの研究開発,個人の価値観をモデル化する研究などに従事、現在は人の多様な価値観を理解し、利害対立を最小化するとともに、ウェルビーイングを最大化させる仲介者となるAIエージェントの研究開発を進めている。座右の銘は「A little luck」。
2021年中央大学理工学部教授に就任。専門は電気工学、ロボティクスで、これまでに空間知能化、自律ロボットによる人とロボットのインタラクション、人の活動支援技術に関する研究開発に従事、現在は親子相互交流療法を活用した親子のウェルビーイングを目指し、感性センシングシステムと統合したAIロボットの研究開発を進めている。今の座右の銘は「逃げたら一つ、進めば二つ」
2022年10月より国立成育医療研究センター新生児科研究員。専門は医学及び発達神経科学で、動物モデル・ヒト脳画像等を用いて幼少期ストレスの脳発達への影響を研究。また、子どもの発達段階を簡便かつ高解像で分析する手法として動画解析技術の研究開発およびその社会応用にも従事。座右の銘は「たゆたえども沈まず」
1.ウェルビーイングに関する研究紹介(30分)
日本におけるウェルビーイング研究、またウェルビーイング実現に資する研究開発を推進しているJST未来社会創造事業「個人に最適化された社会の実現」領域の紹介とともに、具体例として研究開発代表者が各研究開発内容等を紹介する。
2.パネルディスカッション(25分)
(1)ウェルビーイングに向けて産業界・学術界がそれぞれに期待しているコトとそれぞれの自分ゴトと
(2)ウェルビーイング実現のために必要な人材は?
大学等の基礎研究の成果の社会実装(製品・サービスへの展開等)においては、産学官等の協力が不可欠である。魔の川、死の谷、ダーウィンの海、というハードルをこえるための産業界・学術界等の役割について、企業で製品化に携わった者等と大学等の研究者とが議論する。
○パネリスト(産業界):久保 賢太(マツダ株式会社)、水垣 めぐみ((株)資生堂 みらい開発研究所)