近年、セルロースナノファイバー（CNF）は産学官連携により製造プロセス開発／利用技術開発が進捗しており、CNFは天然素材オリジンの開発技術でもあります。開発技術として製造技術とその製品応用技術に大別されますが、製品開発技術に着目し、世界的に注目されている知財解析ツールの”PatSnap”を用いて知的財産の側面から応用製品ヒストリーや製品応用分野等カテゴリー項目での解析を試みます。そこから今後のCNF応用展開のアウトプットの一例としてバッテリー事業への応用展開を検討します。例えば、バッテリー事業として捉えると、バッテリー本体だけでなく、車載型バッテリーの高速充電道路等も想起でき、インフラ環境まで視野が広がります。

最後にR＆D・研究開発者向けAIアイデアインキュベーションツールとして、PatSnapがリリースした新モジュール“EUREKA”（小間番号５P-09で出展中）で作成したプロジェクト技術調査レポートの一例を紹介します。

2013年　AGCコーテック(株)入社、品質保証やISO9001、ISO14001におけるマネジメントシステムの維持管理に従事。
2018年　一般社団法人産業環境管理協会に転籍、LCAを通した製品評価や脱炭素の取組み支援に従事。
2019年　一般社団法人サステナブル経営推進機構に転籍。2022年からサービスを開始した『SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度』の事務局を担い、カーボンニュートラル社会の実現に向けた企業支援を推進。

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、バイオマス由来の材料であるセルロースナノファイバー（CNF）が果たす役割・効果を、ライフサイクルアセスメント（LCA）手法の観点から紐解きます。
併せて、LCA手法を用いた算出の考え方や手順、CNF関連の算定事例を紹介し、情報開示の重要性もご紹介します。