未来を紡ぐ、あなたと材料
NEDOは、5つの分野で最先端の研究・技術開発の展示を行います。
併せて、注目のテーマやプロジェクトの現状や展望について、研究者や有識者に登壇いただきセミナーやパネルディスカッションを開催いたします。
本展示会を通じてNEDOは、産業間のビジネスマッチングを図り、さまざまな技術開発の成果の実用化・事業化を目指します。
展示詳細はこちら↓
https://www.nedo.go.jp/events/EF_100158.html
新エネルギー・産業技術総合技術開発(NEDO)の委託事業「航空機エンジン向け材料開発」では、航空機産業の国際競争力強化を目指し、航空機エンジン向けに高機能材料を開発し、その材料を用いた部品製造、量産化のための加工技術プロセス(特に鍛造プロセスに焦点を当てる)の効率化、高度化を図ると共に、関連企業や研究機関等と連携し、航空機用エンジンに関する材料データ蓄積及び強度評価、性能評価等に必要なデータベースを整備しています。
今回ご説明する「革新的合金探索手法の開発」では、産業技術総合研究所が主体となり、航空機エンジン向けの高機能材料の開発を目指し、「合金探索システム」の開発に取り組んで参りました。
本セミナーでは、本事業の取り組みをご紹介いたします。
会場 | : | シーズ&ニーズセミナーB(東4ホール) |
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金沢大学学士、東京工業大学修士、博士課程(工学)修了後、1998年4月から国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (旧経済産業省工業技術院機械技術研究所)に入所、主任研究員、研究グループ長、連携主幹を経て、上級主任研究員として現在に至る。また、東京電機大学連携大学院客員教授であり、その他、龍谷大学、山梨大学、芝浦工業大学の非常勤講師、早稲田大学客員研究員、米国シンシナティ大学訪問研究員を歴任。
航空機エンジン向けの材料は、従来よりも高強度で、軽量、熱に強いなどに優れた「全く新しい合金」の開発が必要とされており、エンジン性能向上やCO2排出量の大幅低減につなげることが期待されています。複数の金属元素を適切に組み合わせた「新しい合金」は、金属元素の組み合わせとプロセス条件で決まりますが、その組み合わせは膨大な数に上るため、従来型の実験方法では天文学的な時間が必要となります。そこで、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業において、航空機エンジン向けに新合金の探索と発見を目指し、合金探索に必要な良質のデータを大量かつ高速に収集する自動金属バルク創製・評価一体化システムの構築と、AIを組み込んだマテリアル・プロセス・インフォマティクスを開発しています。ここでは、所望の特性を有する合金の探索時間を大幅に短縮する革新的な合金探索手法を紹介します。
国際的な競争が激化する中、機能性材料の生産においても、エネルギー消費量の削減、開発の加速、少量多品種オンデマンド生産等への対応が求められています。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発」「次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発」では、これまでの経験や勘、ノウハウに基づいて行われてきた機能性化学品及びファインセラミックスの合成・製造において、計算科学等を活用した革新的なプロセスを開発するため、プロセス・インフォマティクスによる研究開発を推進しています。
本セミナーではそれらのNEDOで取組むプロセス・インフォマティクスの開発について紹介いたします。
会場 | : | シーズ&ニーズセミナーB(東4ホール) |
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2008年に山口大学大学院理工学研究科にて博士(工学)を取得後、2009年に計算化学を主体としたベンチャー(株式会社TSテクノロジー)を立ち上げ、反応解析・材料開発等に関する受託研究事業を行っている。近年は、NEDO委託事業「機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発」に関連し、反応速度論シミュレーターの開発を行っている。専門は、計算化学、ケモインフォマティクス、プロセスインフォマティクス。
近年、デジタル駆動化学やプロセスインフォマティクス(PI)による合成プロセスの設計に注目が集まっている。フロー合成による機能性化学品の工業生産を実現するには、デジタル駆動化学により得られる理論的な情報と、現実系で行う生産装置設計・運用との間を、PIを用いて橋渡ししてやることが必要となる。本内容では、デジタル駆動化学と反応速度論シミュレータを用いて、計算化学が推測する分子の電子移動性傾向すなわち反応性を、生産装置の概念設計や、状況に応じた運転条件の至適化等へ繋げるための要素技術について紹介する。
会場 | : | シーズ&ニーズセミナーB(東4ホール) |
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2001年 東北大学大学院 工学研究科・材料化学専攻 博士後期課程修了 博士(工学)
同年 東北大学 金属材料研究所 助手・助教
2009年 一般財団法人ファインセラミックスセンター
現在 同 材料技術研究所 主席研究員 先進プロセス設計グループ・グループ長
NEDO 「次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発」プロジェクト サブリーダー
セラミックス部材は、原料粉の成形、乾燥脱脂、焼結の各要素プロセスからなる複雑な製造プロセスによって製造されている。本プロジェクトでは、インフォマティクス技術を活用した製造プロセス全体の最適化を目指し、各要素プロセスに対応した要素プロセスシミュレータの開発と、これらを連結した統合型シミュレータの開発、さらには、シミュレータを用いたプロセスビッグデータの創出とインフォマティクスへの展開を進めている。本セミナーでは、プロジェクトの概要と現在までの成果の一部を報告する。
セルロースナノファイバー(CNF)は、木材等をこまかくほぐして取り出したナノサイズの繊維で、バイオマス由来の高性能素材です。軽量・高強度等の特性から、幅広い分野で活用され、植物由来であることから、カーボンニュートラル(CN)の一端を担うことができる材料であり、現在NEDOにおいて事業を展開中です。
日本の産業界とアカデミアでは、長年ナノサイズならではの特性を追求する中で、ナノサイズから得られた知見を活かし、市場や分野毎に要求される最適なサイズ、必要な物性のセルロースを作る技術、低コストで生産可能なプロセス技術を開発し、いよいよ実用化、事業化が始まってきています。
NEDO・CNF事業プロジェクトリーダーの福岡大学の八尾教授をモデレータに、今回は、CNF材料の実用化や応用開発を進めている一般消費者に近い川下のユーザー企業の方をパネリストに迎え、使う理由や製品開発する理由を企業戦略など交えて語ってもらい、環境性能について東京大学の菊池先生から最新情報を提供いただき、ユーザー企業の考える環境性能・品質の価値についてディスカッションを実施します。
会場 | : | シーズ&ニーズセミナーB(東4ホール) |
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福岡大学 機能・構造マテリアル研究所
特命研究教授・名誉教授 博士(工学)
NEDO CNF事業プロジェクト プロジェクトリーダー
【パネリスト】
川邊 伸夫
大建工業株式会社
R&Dセンター 所長
原田 久
ヤマハ発動機株式会社
生産技術本部 材料技術部 部長
菊池 康紀
東京大学
未来ビジョン研究センター 准教授
立石 純一郎
株式会社アシックス
スポーツ工学研究所 プロダクト機能研究部 部長
下記情報は来場者から出展者への事前アポイント・問合せを目的に公開しています。
それ以外の目的(セールス等)で無断に使用・転載する事を固く禁じます。
企業名 | : | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
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