光技術を用いてテラヘルツ波形を計測するオシロスコープ
テラヘルツ波の波形を高速・高精度に可視化
2023年2月1日(水) 10:30-11:00
会場: シーズ&ニーズセミナーB(東2ホール)

神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)

戦略的研究シーズ育成事業「光技術を用いた超広帯域テラヘルツオシロスコープの開発」

研究代表者 兼 横浜国立大学 教授

片山 郁文

【講演者プロフィール】

京都大学卒、博士(理学)。光物性物理学、超高速分光、テラヘルツ分光の研究開発に従事。


【講演概要】

超短パルスレーザーを用いた超高速時間領域分光法によって、テラヘルツ電場波形を検出する新たな手法を開発した。超短パルスレーザーのスペクトルを時間軸として活用することによって、リアルタイムの波形検出が可能となり、提案した波形補正技術によって、検出窓幅によらずに歪みのない波形検出が可能であることを明らかにした。本技術はそのリアルタイム性により、高速のイメージング応用やデバイスから出力されるテラヘルツ波形、不可逆過程におけるテラヘルツ放射検出など、従来では難しかった系への応用が可能となる重要な技術である。今後、生産ラインのモニタリングやデバイス評価などへの応用が期待される。