広島大学における次世代太陽電池開発に向けた取り組み:有機半導体を塗って作れる有機薄膜太陽電池
2023年2月2日(木) 13:30-14:00
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
国立大学法人広島大学
大学院先進理工系科学研究科
教授
尾坂 格氏
【講演者プロフィール】
筑波大学にて白川英樹先生の研究室に所属。導電性ポリマーに関する研究に従事し、2002年に学位取得。同年、富士フイルム(株)に入社。2006年より米国カーネギーメロン大学博士研究員。2009から2013年まで広島大学助教。理化学研究所上級研究員を経て、2016年より広島大学教授。π共役系ポリマー(半導体ポリマー)の開発と有機デバイスへの応用に関する研究を推進。2013年に高分子学会日立化成賞を受賞。趣味はゴルフ。
【講演概要】
温室効果ガス排出量削減に向けて、次世代太陽電池の開発は重要です。その中で、有機半導体を塗って作れる有機薄膜太陽電池は、軟らかい、軽い、半透明といった利点を持つことから、従来のシリコン太陽電池では設置が難しい場所への応用が期待され、世界中で開発が進められています。有機薄膜太陽電池の社会実装にむけた課題の一つは、発電効率の向上ですが、それに向けては、発電を担う有機半導体の高機能化は欠かすことができません。本セミナーでは、有機薄膜太陽電池の現状と課題、本学における開発研究の取り組み等について紹介します。