シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)

2023年2月1日(水)

第4回ナノカーボンオープンソリューションフェア 特別講演

登録不要 無料

 
ナノカーボン特別講演 マルチハザード時代の都市防災科学技術 〜東京理科大学の取り組み〜
CNT熱電発電の研究と社会還元
14:45-15:30
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
山本 貴博

東京理科大学

理学部物理学科

教授/博士(理学)

株式会社preArch

取締役

山本 貴博

【講演者プロフィール】

1975年、大分生まれ。科学技術振興事業団・研究員、東京大学・助教などを歴任し、現職に至る。日本物理学会、応用物理学会、日本表面真空学会などから多くの賞を授かる。現在、東京理科大学において都市防災研究のプロジェクトリーダーを務める。


【講演概要】

日本、とりわけ人口や施設が集中する都市部においては、地震・洪水・火災などの災害が単独および複合的に発生するなど多様化し、都市部ならではのマルチハザード時代を迎えています。このような多様な危機に対処すべき都市環境の整備とリスク管理が不可欠であり,東京理科大学ではこの課題に対して学部・学科の壁を超えて全学的に研究・教育に取り組んでいます。この講演では、その一例として、地震から身を守るための建物損傷診断システムの開発と社会実装について紹介させて頂きます。せっかくの機会ですので、ただ単純に現状をお話しするのではなく、大学において基礎研究からスタートし、ベンチャーを起業し、地域(モデル都市)で住民らと協力し合って社会実装に至った経緯についてお話しさせて頂いた上で、現状と今後について紹介させて頂きます。

ナノカーボン特別講演 カーボンナノチューブ市場の現状と将来展望
15:45-16:30
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
遠藤 光司

株式会社矢野経済研究所

インダストリアルテクノロジーユニット

上級研究員

遠藤 光司

【講演者プロフィール】

2010年(株)矢野経済研究所入社。以降、化学素材関連市場を中心とした調査・分析業務に従事。近年はカーボンナノチューブをはじめ、炭素繊維・CFRP、汎用樹脂・エンプラ、3Dプリンタ材料、スマートテキスタイル、人工光合成等の市場を担当している。


【講演概要】

CNT市場が高い成長率を維持している。世界的な環境規制強化の流れを受け自動車メーカー各社が電動化を加速させるなか、リチウムイオン電池の導電助剤用途が多層CNT市場の牽引役となっている。単層CNT市場では塗料・コーティング用途で採用が進んでいるほか、医療・ヘルスケアなどの分野でも需要が立ち上がりつつある。今後は燃料電池や人工光合成など脱炭素社会実現に向けたキーマテリアルとなることが期待される。本セミナーでは単層/多層カーボンナノチューブ市場のグローバルな動向を需要分野・用途ごとにお伝えする。