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メインシアター (東1ホール)

2023年2月3日(金)

【nano tech 特別シンポジウム】ナノテクで加速する量子未来社会

【主催】nano tech実行委員会
【開催時間】11:45-13:45 事前登録 満席

 
日本の量子政策の最前線 ~ナノテクとの融合による量子技術の実用化に向けて~
11:45-12:05 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
迫田 健吉

文部科学省

研究振興局 基礎・基盤研究課 量子研究推進室

室長

内閣府

科学技術・イノベーション推進事務局

企画官

迫田 健吉

【講演者プロフィール】

2002年3月東京大学工学部卒。2004年3月同大大学院工学系研究科修士課程修了。2004年文部科学省入省。これまで「宇宙」、「環境」、「防災」のイノベーション政策を担当。「AI・ロボット・アバター」などの先端テクノロジーで破壊的イノベーションを目指す「ムーンショット型研究開発制度」の立ち上げにも従事。2021年8月から現職にて量子政策を担当し、産業競争力・研究開発力強化に向けた政府の量子戦略「量子未来社会ビジョン」(2022年4月)の策定に従事。


【講演概要】

量子技術(量子コンピュータ/量子センシング/量子ネットワーク)の実用化を見据えて、ナノテクノロジー、マテリアル、エレクトロニクスなど多様な分野との融合(ハイブリッド)に向けた動きが加速しつつある。本講演では、量子技術と他分野の融合への期待や目指す未来社会ビジョン、量子技術の実用化・産業化に向けた政策などを紹介する。

超伝導量子コンピュータの研究と展望
12:05-12:30 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
田渕 豊

理化学研究所

量子コンピュータ研究センター

ユニットリーダー

田渕 豊

【講演者プロフィール】

2012年に電子スピン量子ビットの制御により博士号を取得、2012年よりハイブリッド量子系による量子中継器研究に着手、2016年より量子コンピュータの集積化の研究を始める。2020年より現職。


【講演概要】

超伝導量子コンピュータの研究開発が加速している。超伝導量子ビットや半導体量子ビットは固体量子ビットと呼ばれ、ケイ素基板上の集積回路形成による大規模化が期待されている。超伝導量子回路においては、約9年前に米国カルフォルニア大学において5量子ビット素子にてその集積性と制御性の良さが示されたのち、飛躍的に制御精度と量子ビット数の改善を遂げている。近年ではGoogle社による50量子ビット系を用いた量子優越性が示され、IBM社による433量子ビット集積化素子の取り組みが発表されている。

私たちは6年前から超伝導量子ビットの集積化研究に取り組んでいる。3次元配線方式の提案や、超伝導量子回路設計理論の構築、量子論理ゲート方式を研究してきた。その研究成果の集大成として現在64量子ビットの量子コンピュータの開発を行い、システム運用を通した技術検証を目指している。本講演では理化学研究所の取り組みについて紹介する。

量子コンピュータの現状と未来
12:30-12:55 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
藤井 啓祐

大阪大学

大学院基礎工学研究科

教授

大阪大学

量子情報・量子生命研究センター

副センター長

藤井 啓祐

【講演者プロフィール】

2011年3月、京都大学大学院工学研究科 博士課程修了。博士(工学)。
2019年4月より、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 教授。
大阪大学量子情報・量子生命研究センター副センター長、理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー、情報処理推進機構(IPA)未踏ターゲット事業プログラムマネージャー、東京大学工学系研究科物理工学専攻客員教授を兼任。株式会社 QunaSys 最高技術顧問。


【講演概要】

現在、産官学を巻き込んだ量子コンピュータ開発が世界的に繰り広げられている。2019年Googleは、50量子ビットを超える規模の量子コンピュータを実現し、特定のタスクにおいてスーパーコンピュータよりも圧倒的に高速であることを実証した。現在、このような量子コンピュータを化学・材料分野へと応用する取り組みが世界的に始まっている。実応用のためには乗り越えないといけない課題も多いが、新たな発想、異分野の人材の参入を促すイノベーションの起点となりつつある。本講演では、このような量子コンピュータの現状や、化学・材料分野、そして金融などの分野への応用の期待、ビジネスインパクトについて世界的な動向や我が国の取り組みも含めてお話する。

固体中スピン欠陥を活用した量子センシング
12:55-13:20 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
大島 武

量子科学技術研究開発機構

量子機能創製研究センター

センター長

大島 武

【講演者プロフィール】

1994年3月筑波大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。日本原子力研究所、日本原子力研究開発機構、組織変更により2016年4月より量子科学技術研究開発機構。2022年4月より同機構量子ビーム科学部門高崎量子応用研究所量子機能創製研究センター長、同センター量子センシングプロジェクトリーダー、及び量子生命・医学部門量子生命科学研究所物質量子機能化チームリーダー。2018年8月より筑波大学数理物質系客員教授


【講演概要】

ダイヤモンドや炭化ケイ素(SiC)といったワイドバンドギャップ半導体中に形成されるスピンを有する欠陥は量子ビットや量子センサといった量子技術への応用が期待される。我々は、産学官の連携やQ-LEAPといった国プロを活用して、ダイヤモンド中へ窒素-空孔(NV)やSiC中へシリコン空孔(Vsi)といったスピン欠陥を形成する技術を開発するとともに、それらスピン欠陥の量子センシングへの応用に関する研究に取り組んでいる。本講演では、電子やイオンビームを活用したスピン欠陥形成や、形成したスピン欠陥を用いた量子センシング応用についての研究開発動向や今後の展望について紹介する。

量子技術による超高感度MRI
13:20-13:45 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
根来 誠

大阪大学

量子情報・量子生命研究センター

准教授

量子科学技術研究開発機構

量子生命科学研究所

グループリーダー

根来 誠


【講演概要】

量子状態の精密制御技術を意味する「量子技術」は計算だけでなく、通信や計測にも革新をもたらすものと期待されている。計測技術は様々な場面で使われているが、その中でもとくに私たちのくらしに直結するのが医療分野であり、X線CTやMRIをはじめとする様々な技術が用いられている。通常、MRIでは核スピンがバラバラでわずかにしか信号を出していないが、量子技術により核スピンの向きを揃えることで1万倍を超える超高感度化が可能になり、生体内にわずかに注入した薬剤すらイメージングできるようになる。これによって人体深部のがんでの薬剤の代謝の可視化が可能になり、抗がん剤の治療効果判定にかけていた時間を劇的に短くできることが期待されている。私たちはこれを実現すべく研究プロジェクトを進めているが、本講演ではその最前線について紹介する。

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