メインシアター (東1ホール)

2023年2月1日(水)

【nano tech 特別シンポジウム】二次電池におけるナノ粒子プロセス

【主催】nano tech実行委員会
【開催時間】9:30-11:20 事前登録 満席

【重要】本シンポジウムは 9:30 開始のため東 1 ホール専用入口までお越しいただきますようお願いいたします。(展示会場は 10:00 開場) 
詳細:https://www.nanotechexpo.jp/pdf/annai_symposium_gateopen.pdf

※当日聴講席に空きがございましたらご案内可能です。ぜひ会場までお越しください。
 
微粒子の構造制御による電池材料への展開
9:30-10:00 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
内藤 牧男

大阪大学

接合科学研究所

教授

内藤 牧男

【講演者プロフィール】

1980年名古屋大学工学部化学工学科卒業、1987年工学博士(名古屋大学)、2002年より大阪大学接合科学研究所教授、現在に至る。2015年~2019年粉体工学会会長、2020年よりアメリカセラミックス学会理事。専門は、微粒子・粉体の構造制御による材料の特性向上と高機能化。「究極の粉をつくる」(日刊工業新聞社)、「初歩から学ぶ粉体技術」(森北出版)、「Nanoparticle Technology Handbook」(Elsevier)などの著書がある。


【講演概要】

固体微粒子の集合体である粉体は、基盤から先端分野に至るまでの幅広い分野で活用されている。特に材料の多くは、その特性が組成に加えて微細構造によっても支配されるため、出発原料として粉体を用いる場合には、粉体から材料が製造されるまでの粒子・粉体の構造制御が、目的とする材料の特性向上に大きく影響する。本講演では、電池材料の特性向上における、微粒子・粉体の構造制御の役割について具体的に説明する。さらに、微粒子の構造制御の電池材料への応用事例として、粒子の複合構造制御を取り上げ、その製造プロセスを紹介するとともに、具体的な応用例について説明する。

アシザワ・ファインテックの微粉砕・分散技術を応用した リチウムイオン電池製造プロセスへの提案
10:00-10:20 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
長井 明

アシザワ・ファインテック株式会社

営業課

業務推進役

長井 明

【講演者プロフィール】

商社の機械部門に勤務後、ドイツミキサーメーカーに勤務し混合・混練・造粒、セラミックスの乾燥・焼成技術・設備の営業に30数年携わった。その後、ジョークラッシャー、ロールクラッシャー、ボールミルなどによる粉砕、そしてフィルタープレスによる固液分離を経験、そしてアシザワ・ファインテック㈱においてビーズミルを中心に微粉砕、分散処理設備の営業を経験して粉体業界において50年従事しています。


【講演概要】

全固体電池をはじめ次世代電池と呼ばれる新材料を使った電池開発が進む中、材料特性に合った微粉砕・分散技術が求められています。アシザワ・ファインテックが培ってきた微粉砕・分散技術を応用した電池製造プロセスの提案をします。

リチウムイオン電池正極用分散剤
10:20-10:40 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
平石 篤司

花王株式会社

テクノケミカル研究所

上席主任研究員

平石 篤司


【講演概要】

近年、リチウムイオン電池の性能向上とともに導電材の開発が進んでおり、分散の難しい導電材が増えております。
本セミナーでは、分散の基礎、分散剤の分子設計をご説明し、電池の高生産性と高性能化を実現する分散剤“ルナエース”の紹介をさせていただきます。
ナノカーボン材料の分散でお困りの皆様の一助となれば幸いです。

リチウムイオン二次電池材料の性能向上を目指す粉砕・分散
10:40-11:00 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
五十嵐 章裕

アイメックス株式会社

開発本部長

五十嵐 章裕

【講演者プロフィール】

東京薬科大学環境生命科学科修士課程を経て、2006年アイメックス㈱に入社、
ビーズミル開発および性能テストに従事。
顧客から持ち込まれる各種スラリーの分散を経験し、
ビーズミルを用いた分散プロセスの課題解決、
実生産ラインで生じるトラブル解決、
および、それらを踏まえた分散機開発に注力している。


【講演概要】

電池性能向上を目的とした製造プロセスや材料の改良、開発に対して、分散機が及ぼす影響は決して少なくありません。
品質管理のしやすさ、高粘度ペーストの分散処理、粒子構造性を損なわないソフトな分散等、弊社の分散機をもとにご紹介させていただきます。

全固体電池正極活物質へのナノスケールコーティング
11:00-11:20 事前登録
会場: メインシアター (東1ホール)
吉森 誠

株式会社パウレック

研究開発本部

アシスタントマネジャー

吉森 誠

【講演者プロフィール】

2016年に株式会社パウレックに入社し、以後約6年間に渡り電池、化学、医薬、食品などの業界の粉粒体原料の加工、および新規加工プロセスの開発業務を行っている。中でも、電池材料の粒子コーティング、造粒、混合などのプロセスについて、粒子設計および装置やアプリケーション開発業務に従事している。


【講演概要】

リチウムイオン全固体電池は電解質を固体としたリチウムイオン電池のことであり、近年次世代型電池の候補として注目を集めている。リチウムイオン全固体電池においては正極材-固体電解質界面の電気抵抗により電池性能が低下する現象が知られており、これを解決するために正極材粒子表面にナノスケールの緩衝薄膜をコーティングする手法が用いられる。当講演では、コーティング膜の均一性の高さや膜の緻密さといったメリットを持ち、正極材粒子のコーティングに広く用いられている転動流動層装置について、要素技術検討結果や緩衝薄膜以外のコーティング事例を交えながらご紹介する。また、量産化の社会要望が強くなっていることを踏まえ、転動流動層装置のコーティングプロセスにおいて、コーティング所要時間を1/10にした事例についても併せてご紹介する。