環境振動MEMSエナジーハーベスタ技術
2023年2月3日(金) 13:30-14:15
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
山根  大輔

立命館大学

理工学部 機械工学科

准教授

山根 大輔

【講演者プロフィール】

2011.3 東京大学 工学系研究科 電気系工学専攻 博士(工学)
– 2012.3 日本学術振興会 特別研究員、米国UCLA客員研究員
2012.4 – 2016.3 東京工業大学 精密工学研究所 助教
2016.4 – 2020.3 東京工業大学 未来産業技術研究所 助教
2017.10 – 2021.3 JSTさきがけ研究者(兼任)
2020.4以降 立命館大学 理工学部 准教授(現職)
2020.8 – 2022.7 文部科学省 学術調査官(兼任)


【講演概要】

エナジーハーベスタ(環境発電素子)は、次世代IoT(Internet-of-Things)小型無線センサ端末の自立電源等に有望である。なかでも、環境振動発電素子(Vibrational Energy Harvester、VEH)は、屋内外で昼夜問わず動作できるため、様々な場所・用途へ役立つと考えられる。特に、エレクトレットを利用する静電型VEHは、周波数調整幅が広く、出力電力密度も比較的大きいため注目されている。我々は近年、自己組織化エレクトレット(Self-assembled Electret、SAE)と呼ばれる荷電処理不要のエレクトレットをMEMS素子内に形成する独自技術を開発し、静電型MEMS-VEHの高出力化および回路集積化に向けた研究を進めている。
本セミナーでは、MEMS-VEH概要と技術動向、そして当研究グループの最近の研究成果についてCOMSOL利用例を含めて紹介する。