シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)

2023年2月3日(金)

ASTEC 第18回表面技術会議:2日目

【開催時間】9:30-11:30 事前登録 無料

参加費:無料(希望者は予稿集3,000円)

【重要】本セミナーは 9:30 開始のため 東 1 ホール専用入口までお越しいただきますようお願いいたします。(展示会場は 10:00 開場) 
詳細:https://www.astecexpo.jp/pdf/PressRelease_2023013001.pdf
 

テーマ②:脱化石燃料社会を実現させる先端界面技術

【開催時間】9:30-11:30

量子ビームによる表面改質技術の開発と医学応用
9:30-10:00 事前登録 無料
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
田口 光正

量子科学技術研究開発機構

高崎量子応用研究所

先端機能材料研究部

田口 光正

【講演者プロフィール】

2001年 博士(工学)取得
2010年-現在 研究プロジェクトリーダー
2022年-現在 先端機能材料研究部 次長
現在、生体適合性材料の機能化によるバイオデバイスの創出研究に取り組んでいる。


【講演概要】

量子ビームは、線種やエネルギーを適切に選択し、物質透過性やエネルギー付与の空間分布を高度に制御することでラジカルなどの活性種を発生させ、高分子材料の表面や内部に化学反応を誘起することができる。量子ビーム照射による特異的な化学反応を利用して、シリコーンや生体高分子の表面改質技術を開発するとともに、先端医療・診断・バイオ研究に不可欠な機能性バイオデバイスの創製研究を進めている。

XPS計測ビッグデータの逆解析による多層MOS界面反応過程の可視化
10:15-10:45 事前登録 無料
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
豊田 智史

東北大学

未来科学技術共同研究センター

特任准教授

豊田 智史

【講演者プロフィール】

東北大学 未来科学技術共同研究センター 特任准教授
2007年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了。2011年 同大学放射光連携研究機構特任助教、2012年 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所放射光第一研究系特任助教、2013年 京都大学大学院工学研究科材料工学専攻助教、2019年より現職で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とのクロスアポイントメント。


【講演概要】

化石燃料を再生可能エネルギーへと転換するグリーントランスフォーメーションを実現するためには産業技術分野でのデジタルトランスフォーメーションが重要となる。我々は、多層MOS界面を可視化するためのXPS計測ビッグデータ解析技術を研究開発することで、先端界面計測分野におけるデジタルシフトを促進し、新たな価値創造とともに表面分析の業務改革に挑戦している。研究成果の一例として、数億本を超えるXPSスペクトルデータの超高速逆解析技術やMOS界面酸化還元反応過程を模擬した時空間分解深さ方向プロファイリングのデモンストレーションをしたい。

脱化石燃料社会を指向した生物由来接着剤
11:00-11:30 事前登録 無料
会場: シーズ&ニーズセミナーA(東1ホール)
内藤 昌信

国立研究開発法人 物質・材料研究機構

統合型材料開発・情報基盤部門

副部門長

内藤 昌信

【講演者プロフィール】

2001年東京工業大学大学院生命理工学研究科博士後期課程終了。物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門副部門長。筑波大学大学院 数理物質科学研究科 教授(併任)。 2013年文部科学大臣表彰若手科学者賞、2020年つくば奨励賞(実用化部門)など。専門:高分子材料科学・接着・コーティング材料開発。データ駆動型研究。スマートラボ開発


【講演概要】

国際的なサーキュラーエコノミー(CE)推進団体であるエレン・マッカーサー財団は、CEの3原則として、廃棄物と汚染を生み出さないデザイン(設計)、製品と原料を使い続ける、自然システムを再生する、を掲げています。接着技術は、CEを実現するために不可欠な先端界面技術と言えるでしょう。とりわけ本発表では、生物にヒントを得た生物模倣接着剤の開発とCEへのアプローチについて、最近の私たちの取り組みをご紹介します。