これまでの研究では大型触媒反応装置によりバイオエタノールからブタジエンの合成を行いました。得られたブタジエンは更に高純度化させた後、重合させてブタジエンゴムを作製しました。今回の展示ではここで開発した触媒技術の概要を説明します。また、合成によって得られたバイオマス由来のブタジエンゴムを採用したタイヤを装着し、ヒルクライムレースに参戦しました。過酷なレースを実際に走行した後のタイヤを展示します。
サステナブル素材を用いたグランドツーリングタイヤ「BluEarth-GT AE51」の試作
BluEarth-GT AE51は、高い操縦安定性と低燃費性能を融合したグランドツーリングタイヤです。キャップトレッドとサイドウォールは従来、石油由来のゴムで製作されていましたが、今回の試作タイヤではそれらを全てバイオエタノール由来のブタジエンゴムと天然ゴムに変更したため、両部分のゴムは持続可能なゴム材料のみで構成されています。また、試作タイヤは従来の石油由来のゴムを使用した時と同等の材料性能を有しています。
サステナブル素材を使用したストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」の供給
サステナブル素材を使用したストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」を昨年6月に北米で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦したテスラ車へ供給しました。走行時に最も変形が大きくなるサイドウォールのゴムを従来の石油由来のブタジエンゴムからバイオマス由来のブタジエンゴムに変更し再生可能原料比率を高めています。レースに参戦したテスラ車はクラス6位で完走を果たしました。
「炭素資源循環型の合成ゴム基幹化学品製造技術の開発」がNEDOグリーンイノベーション基金事業に採択
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横浜ゴム(株)