未来を紡ぐ、あなたと材料
NEDOは、モビリティ、材料開発、バイオエコノミー、IoT、プロセスなどの分野で最先端の研究・技術開発の展示を行います。また同時に、注目プロジェクトにおける課題や展望について、研究者や有識者に登壇いただきパネルディスカッションを開催いたします。
本展示会を通じてNEDOは、材料・ナノテクノロジー関連分野における産業間のビジネスマッチングを図り、さまざまな技術開発の成果の実用化・事業化を目指します。
NEDO展示ブース
モビリティ、材料開発、バイオエコノミー、IoT、プロセスなどの分野で最先端の研究・技術開発の展示を行います。
NEDOセミナー
【主催】新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
【開催時間】12:15-13:45
奈良先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科・データ駆動型サイエンス創造センター
教授
藤井 幹也氏
【講演者プロフィール】
専門は理論化学およびマテリアルズ・インフォマティクス。博士号を取得後、東京大学大学院・特任研究員、サイボウズ株式会社・ソフトウェアエンジニア、東京大学大学院・助教、パナソニック株式会社・主任研究員および課長職を経て、2021年より奈良先端科学技術大学院大学教授。
【講演概要】
これまで我が国ではものづくりプロセスにおける技術者の暗黙知の蓄積によって強みを維持してきたが、近年は、労働者人口の減少、人材流動性の向上、ビジネススピードの向上などの環境変化から技術者の暗黙知に頼るのみでは強みを維持できない状況にある。我々は、ポリマーのラジカル重合反応をフロー合成法によりデジタルに精密制御し、かつ機械学習および理論化学計算を用いることで技術者の暗黙知を形式知化し、プロセス最適化を自動化する研究開発を行っている。本講演では開発技術および将来展望について紹介する。
電力中央研究所
エネルギートランスフォーメーション研究本部 材料科学研究部門
研究開発推進マネージャー・副研究参事
土田 秀一氏
【講演者プロフィール】
1992年 財団法人 電力中央研究所に入所。入所以来、次世代高耐圧パワーデバイスに向けたSiC結晶成長と欠陥制御に関する研究に従事。現在 一般財団法人電力中央研究所エネルギートランスフォーメーション研究本部材料科学研究部門に所属。研究開発推進マネージャー、副研究参事。
【講演概要】
SiC単結晶ウエハは、再生可能エネルギーの電力系統への接続や、電動車や各種産業・民生機器での電力変換を行うパワーデバイスの大幅な損失低減を実現するキーマテリアルとして注目されています。本講演では、SiCパワーデバイスの適用・普及拡大の鍵となるSiCバルク結晶製造技術の革新を引き起こすためのプロセスインフォマティクス技術として、データ同化によるSiC結晶成長シミュレーションの高精度化、AIを駆使したリアルタイム結晶成長制御技術、大型SiCバルク結晶の欠陥・内部歪の高速観察技術の開発状況を紹介します。
信州大学
先鋭材料研究所
所長・教授
手嶋 勝弥氏
【講演者プロフィール】
名古屋大学博士課程修了[博士(工学)]。2005年、信州大学助手を経て、2011年から同教授。フラックス法による機能性結晶の育成に従事。2013年から学長補佐、現在は学長特別補佐や研究所長を兼務。結晶材料や関連製品を多数上市。2022年1月に信州大学発ベンチャー・ヴェルヌクリスタル株式会社を設立(取締役を兼務)。
【講演概要】
フラックス法は溶液からの結晶育成技術の一種であり、きわめて簡便に多様な機能性結晶を育成できる。信大クリスタルラボは、十万を超えるビッグデータと、300を優に超える結晶育成レシピを保有し、本分野で世界を先導する。環境・エネルギー分野の結晶材料の量産化や社会実装を実現し、食品や農業分野にも展開している。最近では、ビッグデータを用いたプロセス・インフォマティックス、並びにデータ駆動型材料デザイン/創製やハイスループットロボットプロセスにも積極的に取り組み,新次元フラックスDXを切り開いている。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
革新的新構造材料等研究開発プロジェクト プロジェクトマネジャー
材料・ナノテクノロジー部 主査 / 司会
小川 貴弘氏
【講演概要】
【講師】
「マルチマテリアル車体への革新材料・技術の適用」
千葉 晃司 氏
新構造材料技術研究組合(ISMA) プロジェクトマネージャー
「マルチマテリアル車体における接合技術」
平田 好則 氏
新構造材料技術研究組合(ISMA) プロジェクトマネージャー
「マルチマテリアル車体のガルバニック腐食と対策」
藤田 栄 氏
新構造材料技術研究組合(ISMA) プロジェクトマネージャー
NEDOプロジェクト「革新的新構造材料等研究開発」は、自動車など輸送機器の抜本的な軽量化を目的として2013年度からはじまり、最終年度を迎えました。同プロジェクトでは、エネルギー使用量及びCO2排出量削減を図る為、軽量で強靱な革新材料の開発やこれらを適材適所に用いて自動車の車体重量半減を目指すマルチマテリアル化技術の開発を進め、車体部品を試作、実用化への課題を検証しました。
本講演では、マルチマテリアル車体部品の試作と検証結果について解説やマルチマテリアル化に用いる接合技術の進歩を紹介し、さらに異種材料の接触によるガルバニック腐食の対策に重要な評価技術の現状と展望を説明します。
新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) CNF事業プロジェクト プロジェクトリーダー
八尾 滋氏
【講演者プロフィール】
学校法人福岡大学 機能・構造マテリアル研究所 所長
工学部 化学システム工学科 教授 博士(工学)
【モデレーター】
【講演概要】
セルロースナノファイバー(CNF)は、木材等をこまかくほぐして取り出したナノサイズの繊維で、バイオマス由来の高性能素材です。軽量・高強度等の特性から、幅広い分野で活用され、植物由来であることから、カーボンニュートラル(CN) の一端を担うことができる材料であり、現在NEDOにおいて事業を展開中です。
日本の産業界とアカデミアでは、長年ナノサイズならではの特性を追求する中で、市場や分野毎に要求される最適なサイズ、物性のセルロースを作る技術を獲得してきました。
NEDO・CNF事業プロジェクトリーダーの福岡大学の八尾教授をモデレータに、CNFの特性にいち早く着目し、国の政策や先発企業としてCNF市場を牽引してきた研究者等の有識者をパネリストに迎え、それぞれの立場で、今まさに発展・拡張する ”CN”Fの世界、その社会的価値、事業化における現在地と“CN”Fの未来を見据えて、ディスカッションを実施します。
【パネリスト】
熊本 吉晃
花王株式会社
研究開発部門 テクノケミカル研究所
主席研究員 博士(農学)
小倉 孝太
株式会社スギノマシン
経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクトグループ
アシスタントマネージャー
玉城 道彦
大王製紙株式会社
生産本部 新素材研究開発室
上席執行役員 室長
渡邉 政嘉
ナノセルロースジャパンCNF塾長
京都大学 特任教授・学外連携フェロー
愛媛大学 紙産業イノベーションセンター客員教授
博士(工学)
三田 友紀
パナソニックHD株式会社
マニュファクチャリングイノベーション本部
成形技術開発センター 先行成形技術開発部 開発二課
課長代理
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)