JSTイチオシの特許技術を紹介します!
科学技術振興機構(JST)では、イノベーション創出に寄与するため、JST名義の特許(JSTの研究開発プログラムの成果により創出された特許やプログラム終了後に創出された発明を出願前譲受した集約特許)の権利化・実施許諾を行うとともに、大学等名義の特許ライセンス(開発あっせん)およびこれらの組み合わせにより、企業への技術移転を推進しています。
「均一な液滴を速く、大量に! 並列流路を使った最新の『エマルション(微小液滴)』生成技術」 西迫 貴志(東京工業大学 科学技術創成研究院 准教授)
この「速く、大量に」エマルションを生成できる技術は、多数の液滴生成用マイクロ流路を容易に形成することができ、且つマイクロ流路部分のメンテナンスがし易い、従来の多数流路並列化装置の課題を解決する、シンプルな構造で流路を並列化した装置です。
これまで難しかった2相液滴の量産も容易にできるようになりました。
この技術は、医薬品製造プロセスや生活消費財、塗料、その他高分子微粒子等の生産技術への応用が可能です。
「応力や粘度に応答する光機能分子『FLAP』:その特性と応用」齊藤 尚平(京都大学大学院理学研究科 准教授)
8員環等の柔軟な環状構造と、その中心から延びる剛直な両翼骨格から構成される化合物『FLAP』を開発した。『FLAP』は、外部刺激に応答しV字型から平面型にコンフォメーション変化し、その変化が蛍光色の変化で観察可能な分子系である 。この特性から、現在実現できていない高分子鎖にかかる張力の伝わりを直接観察できる「応力プローブ」の開発や、微量試料の粘度を測定する「粘度プローブ」へと展開できる分子である。
「表面修飾炭素材料及び表面修飾炭素材料の製造方法」 田原 一邦(明治大学理工学部応用化学科 専任教授)
グラフェンを代表とする炭素材料に表面化学修飾を行い、電導、伝熱、センシング、電極、触媒などの機能性を付与する技術。従来技術では分子スケールで精密な化学修飾制御は困難であった。
この技術は、有機分子の物理吸着により形成される単分子膜をマスクとして別の反応性化学種を作用させることで、分子レベル(数 nm)で周期をもつ表面の作成を可能とする。
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