金属積層造形のコスト問題や品質不安を解決
金属積層造形に興味はあるが、高いコストイメージと品質に関する不安を理由に部品生産への適応を断念した経験はありませんか?金属技研が受託生産する造形工程は、コスト低減が図れる形状提案から粉末管理、造形、後熱処理、仕上加工、最終検査までを社内一貫生産することで、御客様が求める部品をお届けします。
金属技研の一貫生産体制
金属技研では形状提案から粉末管理、造形、後熱処理、仕上加工、最終検査までを社内一貫で行います。各工程で考えられる課題や問題は周辺工程へフィードバックが出来るようになっており、造形強度や内部欠陥については後熱処理へ、仕上加工の作業性や中間検査の測定箇所等は造形形状へフィードバックされています。金属技研のみで迅速に対応出来るので、御客様の手間を省き短納期化及びコスト低減の提案が可能となります。
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非破壊検査
今まで参考確認レベルであった各種非破壊検査を、JIS規格はもとより高度な品質管理が求められる航空宇宙産業に対応可能なASTM, AMS, NAS, ISO規格に準拠し、安定した高度な製品品質保証体系を構築すべく、有資格者を中心に立ち上げ準備を行っております。金属積層造形事業で課題となっている、製品品質保証に有用な1手法としての運用を目指しております。非破壊検査のみの対応も実施しますので、お気軽に御声かけください。
積層造形品のコスト低減
金属積層造形のコストは、部品の体積に比例して高額となる傾向にあります。裏を返せば体積を減らせば減らすほど安価になります。例えばAl材であれば比強度の高いTi合金に材料変更して構造強度を維持しつつ体積を減らし、同材でも解析により不要な体積をそぎ落とすことでコスト低減が図れます。金属技研では御客様が望むコスト感の聞き取りから始め、想定コスト感に収まりつつ造形特有な形状制約にもマッチした形状を御提案します。
金属技研保有の積層造形機の紹介
金属技研では、電子ビーム造形機(EBM)2台とファイバーレーザー造形機(SLM)2台の計4台で受託生産しています。金属技研内で対応可能な材料は、Ti6Al4VとTi48Al2Nb2Cr、(TiAl金属間化合物)Ni alloy718の造形に対応しており、協力メーカーに依頼する形でSUS316L、AlSi10Mg、マルエージング鋼での造形対応も行っています。対応する造形機は、御客様が求める形状や仕様、製作コストなどを考慮して御提案させていただきます。
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HIP技術の紹介
金属積層造形は99.5%以上の密度で部品生産が可能ですが、0.5%程度の内部欠陥が残ってしまいます。丸棒等の単純形状であれば限りなく100%に近い密度の造形品が出来るかもしれませんが、複雑形状となると非常に難しくなります。造形後のHIP処理で内部欠陥を押し潰す事で、複雑形状においても100%密度を達成する事が出来ます。結果として疲労強度改善が図れるので、構造部材や振動要求が必要な部品にHIP処理を御検討ください。
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造形工程の品質管理体制について
造形工程や関係する周辺工程の工程管理を徹底する品質管理体制を整えています。その品質管理体制は航空宇宙分野に用いられる品質管理システムである『JIS Q 9100』の認証取得をしており、弊社が手掛けた造形部品が実際に宇宙へ飛んだ実績もあります。また2021年からは医療機器製造の品質管理を目的とした『QMS省令』や『ISO13485』の認証取得も行い、人体に埋設される医療機器製造にも対応できる品質管理体制を構築しました。
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サンプル紹介
各サンプルは造形機の特徴を反映した形状となっており、造形による部品一体化や軽量化、大型部品の効率的な生産等が盛り込まれています。金属積層造形で部品を作る際は、既存形状のままではメリットが得られにくいという傾向があります。形状変更が可能な部品であれば御客様が要望するコスト感や部品仕様を聞き取り、造形メリットが出やすい形状を提案させていただきます。
金属積層造形工程の効率化を図る樹脂造形
金属技研ではPA12(ナイロン)で出力できる樹脂造形機も導入し、社内作業工程の効率化を図っています。樹脂造形機の使用方法としては、金属積層造形向けに形状提案する際の実寸大のサンプルや機械加工や検査に使用する治工具、社内研究開発用の部品作製に使用しています。この樹脂造形はフルカラー造形に対応しており、必要な部分への着色が可能となります。樹脂造形も受託対応しておりますのでお気軽に御声かけください。
金属技研が持つ既存技術との融合
金属技研では金属積層造形は一つの製作工法で、その工程のみで御客様が理想としている高付加価値部品製作が完遂するとは考えておりません。時には造形品に別部品を溶接したり、ろう付したり、HIP処理を使用して異種金属を接合したりする必要もあると考えています。金属・接合のプロとして御客様が求める部品製作が実現出来るように様々なアプローチでモノづくりに取り組んでいます。率直な要望を金属技研にぶつけてください。
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【主催】JTBコミュニケーションデザイン / Rapid News Publications
【開催時間】10:15-11:30
事前登録
無料
ファシリテーター
丸紅情報システムズ
製造ソリューション事業本部モデリング技術部アプリケーション推進課
スペシャリスト
丸岡 浩幸氏
【講演者プロフィール】
Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。
パネリスト
三菱重工業
エナジードメイン エナジートランジション&パワー事業本部 GTCC事業部 ガスタービン技術部
主幹
片岡 正人氏
【講演者プロフィール】
AM技術のポテンシャルを探るべく2014年に試作品を造形して以来、ガスタービン部品へのAM適用を推進。主に機能ベースに形状が決まる部品設計においてAM適用の試行錯誤を繰り返しながら量産適用を進める一方で、AM特有の技術的課題にも直面している。AMを推進する立場であると同時に製品設計する立場の両面からAMについて語る。
パネリスト
NTTデータ ザムテクノロジーズ
CTO(エンジニアリング統括部 統括部長)
酒井 仁史氏
【講演者プロフィール】
2006年、NTTデータエンジニアリングシステムズ入社。(AM事業部が2020年7月にNTTデータザムテクノロジーズとして分社化)。LaserPowderBedFusion(LPBF)技術のエンジニアとして、金属積層造形技術の研究開発、顧客とのアプリケーション開発業務に15年間従事。現職ではEOS社製積層造形装置13台を用いて、航空宇宙、自動車、オイル・ガス産業を中心に顧客との共創によるアプリケーション開発・AM部品の受託製造事業を推進している。
パネリスト
金属技研
技術本部 テクニカルセンター
主事
増尾 大慈氏
パネリスト
テュフズードジャパン
アディティブマニュファクチャリング エキスパート
永野 知与氏
【講演者プロフィール】
●自動車メーカーで設計開発・調達に従事
●製造業でAM事業企画などを経てテュフズードジャパン入社
●AM品質に関する認証監査、研修を担当
下記情報は来場者から出展者への事前アポイント・問合せを目的に公開しています。
それ以外の目的(セールス等)で無断に使用・転載する事を固く禁じます。
金属技研