シーズ&ニーズセミナーB(東2ホール)

2022年01月26日(水)

ナノセルロースジャパン特別講演

【開催時間】13:45-14:30

 
CNFの構造制御により実現する効率と付加価値
13:45-14:30
会場: シーズ&ニーズセミナーB(東2ホール)

齋藤 継之

東京大学大学院

農学生命科学研究科

准教授

齋藤 継之


【講演概要】

近年は製紙産業を中心にセルロースナノファイバー(CNF)の量産設備が稼働しており、商品化に至る事例も出てきましたが、新素材であるがゆえ、依然コスト高の問題に直面するケースが多いと聞きます。この現状を打破するため、CNFの研究分野において、現コストを吸収し、かつ、将来的な量産効果も期待できる “キラーアプリケーション” の開発が急務とされています。キラーアプリケーションの実現には、潜在的なCNFの性能を高度に発揮させ、既存の競合材料にはない効率や付加価値を生み出す技術体系の確立が必須といえます。本講演では、CNF1本の構造理解を進めたのち、キラーアプリケーションの実現にむけたアカデミアの取り組みを中心に、フィルムやエアロゲル、樹脂複合体などの最新の研究事例を順次解説します。