セミナー会場A(東4ホール)

2022年01月26日(水)

自治体が進めるマイクログリッドの状況と展望

【主催】株式会社JTBコミュニケーションデザイン
【開催時間】10:30-12:00 事前登録 無料 満席

 
小田原市における地域マイクログリッドの構築と脱炭素社会に向けた取組
10:30-11:00
会場: セミナー会場A(東4ホール)

藤澤 隆則

小田原市

環境部

部長

藤澤 隆則


【講演概要】

小田原市は、再生可能エネルギーを主力とした分散型のエネルギーシステムの構築を通じた持続可能なまちづくりを推進。太陽光発電設備の導入促進と、蓄電池等によるエネルギーマネジメントの高度化の両輪で、公民連携した取組を継続的に行っている。地域マイクログリッドは、分散型のエネルギーシステムにおいて、災害時における活用の付加価値をもたらすアプローチである。平時はグリッドの中で再生可能エネルギー余剰の吸収など面的なエネルギーバランス調整に貢献するとともに、災害時にはマイクログリッド内への電力供給によりレジリエンスの向上に貢献。地域の再生可能エネルギーやEVを含む蓄電池などのリソースに加え、配電網も重要な地域リソースとして最大限効率的活用を図るものである。小田原市は引き続き、あらゆるリソースが最適に制御された、フレキシビリティのあるエネルギーシステム構築を通じ、カーボンニュートラル実現を目指していく。

自立分散型の脱炭素社会構築を目指して~地域エネルギープラットフォーム構築への取組~
11:00-11:30
会場: セミナー会場A(東4ホール)

原 正樹

湘南電力株式会社

代表取締役社長

原 正樹


【講演概要】

「3.11」によって引き起こされた原発事故に伴い、実施された計画停電。これにより、小田原市は都市機能を喪失し、食や観光といったコンテンツも大きな打撃を被るに至った。
 大規模集中型電力供給の脆弱さに直面し、同時に「富の地域外流出」という課題にも向き合うこととなった小田原市・民間企業・市民が力を合わせ、地産地消型新電力「湘南電力㈱」を立ち上げるまでの経緯について説明する。
 電力小売りのみならず、市民と共に地産電源を創出する「0円ソーラー」、EV導入によるエネマネ等、発電・蓄電リソースを開拓する事業を紹介。
そしてそれらを用いて、最終的にマイクログリッドによるネットワーク化を目指すプロセスを通じ、脱炭素・自立分散型社会構築に取り組む現状を伝える。

地域資源を活用した地域マイクログリッドの課題と展望
11:30-12:00
会場: セミナー会場A(東4ホール)

小峯 充史

株式会社エコロミ

代表取締役

小峯 充史


【講演概要】

2018年北海道内ブラックアウト以降、分散型エネルギーの有効利用方法として地域マイクログリッド事業が全国各地域で計画されているが、なかなか設備構築に結び付かない地域が多いのが実情である。本講演では、株式会社エコロミが阿寒農業協同組合とともに設備構築を行っている北海道釧路市阿寒町の地域マイクログリッド事業の事例や、他に事業計画を作成している地域の事例を紹介するとともに、事業計画作成、設備構築にかかわる制度的、技術的課題と、今後の地域マイクログリッド事業を検討する際のポイントについて説明する。