『ナノセルロースジャパン(NCJ)』は、2020年4月1日発足の民間企業を主体とした団体です。産官学連携によるナノセルロースの技術開発・普及、会員企業間の協業による事業化を推進することでナノセルロースの実用化・産業規模の拡大を図り、さらに国際標準化を進めて日本の産業競争力を高めることを目的としています。
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【開催時間】13:45-14:30
東京大学大学院
農学生命科学研究科
准教授
齋藤 継之氏
【講演概要】
近年は製紙産業を中心にセルロースナノファイバー(CNF)の量産設備が稼働しており、商品化に至る事例も出てきましたが、新素材であるがゆえ、依然コスト高の問題に直面するケースが多いと聞きます。この現状を打破するため、CNFの研究分野において、現コストを吸収し、かつ、将来的な量産効果も期待できる “キラーアプリケーション” の開発が急務とされています。キラーアプリケーションの実現には、潜在的なCNFの性能を高度に発揮させ、既存の競合材料にはない効率や付加価値を生み出す技術体系の確立が必須といえます。本講演では、CNF1本の構造理解を進めたのち、キラーアプリケーションの実現にむけたアカデミアの取り組みを中心に、フィルムやエアロゲル、樹脂複合体などの最新の研究事例を順次解説します。
【開催時間】11:35-12:20
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)
コンサルティング事業部
部長代理
鶴田 祥一郎氏
【講演概要】
COP26が開催され、各国が一丸となり地球温暖化対策に取り組むことが合意された。日本においては、2050年にカーボンニュートラル(脱炭素)達成に向けて、2030年には2013年と比較して46%減と野心的な目標を掲げている。
そのような中、日本が先導的に開発を進めている植物由来のナノ素材、セルロースナノファイバー(CNF)が「2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」にも脱炭素素材として位置付けられており、注目されている。CNFは鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度等の特性を有しており、その特性を用いて、軽量化等により、脱炭素に寄与する素材として期待されている。
本報では、環境省が実施した事業を中心として製品化に向けた取組を紹介するとともに、環境負荷の定量評価手法であるライフサイクルアセスメント(LCA)の視点から、脱炭素素材としてのCNFへの展望を紹介する。
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ナノセルロースジャパン