炭素繊維リサイクル&3DCFRP部品製造
■CFRP製航空機(A350、B787)の大量廃棄により生じる炭素繊維を自動車部材用にアップサイクルすることにより、炭素繊維製造により生じるCO2排出を抑え、同時に自動車の軽量化による燃費軽減を目指します。
■本プロジェクトで開発したCFRPアップサイクリング技術は、近未来に生じる水素 ボンベ廃棄に伴うCFRPテープに応用でき、超長尺炭素繊維回収により、新規ハイブリッドヤーン開発による高性能CFRP部材開発を目指します。
高品位長尺炭素繊維リサイクル技術の開発
10㎝×10㎝にカットしたCFRP を2ステップ不活性雰囲気中で高温処理を行うことにより、引張強度に関してはほぼ劣化のない炭素繊維を回収できました。
リサイクル炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維とのハイブリッドヤーンの製造
リサイクル炭素繊維とナイロン6のハイブリッドヤーンを作製しました。熱処理後の引張強度はバージンの約80%(850MPa)を保持しています。
ハイツリッドヤーンの3D編織,ハイブリッド布帛の3D一体成型
ハイブリッドヤーンを3D編機で布帛化しました。現段階ではハイブリッドヤーンの均質性がまだ十分でなく、布帛化した場合、引張強度がバージン炭素繊維の場合に比べて30%程度しか保持できていませんでした。熱プレスによる成型は繊維の折れもなく成型できました。成型物の強度を上げるためには、ハイブリッドヤーンの均質性向上が課題となります。
下記情報は来場者から出展者への事前アポイント・問合せを目的に公開しています。
それ以外の目的(セールス等)で無断に使用・転載する事を固く禁じます。
(一財)浅間リサーチエクステンションセンター・信州大学・NT&I(株)・(株)ナフィアス