弊社は創立60期(年)を迎え、測定器の販売を通して、一貫して、紙、パルプ、フィルム、及び不織布産業に携わって参りました。その間、自社製品として開発された配向性試験器SSTシリーズは紙、フィルムの品質管理に国内外で多く利用されており、国立科学博物館より重要科学技術資料の登録を受けました。また、弊社はユニークな測定器を国内のユーザー様に紹介して参りました。本展示会ではそれらの一部を紹介させて頂きます。
繊維・分子配向測定器 SST-4000
SSTはサンプルのシート内における超音波の伝播速度を計測する技術を応用した紙やプラスチックシートの配向性試験器です。SSTによる測定データは「ヤング率」と高い相関があることから、測定サンプルの引張/圧縮に対する剛性の評価を非破壊で行うことが可能です。SSTシリーズは現在までに、国内外の製紙・フィルム産業に400台以上の納入実績があり、品質管理における重要な測定器として高く評価いただいております。
ロールハードネス測定器”ワイヤレスRQP”
ワイヤレスRQPは軽量で高い利便性を持つロールハードネス測定器で、この度不織布のロールに対応した新型を発売します。ポータブルタイプで本体の底面に位置センサーに直結したハンマーと距離測定用のロールを装備しています。自動打点するハンマーが測定対象物を叩打した際の減速度を算出し、1mmピッチで減速度(硬度)のプロファイルを描きます。紙、フィルム及び不織布のロール硬度の測定ツールとして欠かせない存在です。
モトリング分析装置 PapEye
PapEyeは印刷紙の表面にある“モトリング”を分析及び評価するための、画像分析ソフトウェアです。
本製品は画像分析ソフトウェアとスキャナで構成されており、スキャナで読み込んだ印刷紙をソフトウェアが分析することで紙の表面のモトリングを評価します。分析結果は目視との相関が高いのが特長です。
感圧フィルム等のニップ解析システム”オートニス”
オートニスは富士フィルムのプレスケールまたは標準のカーボン紙から得られたニップのデータを読み取り光学的解析システムです。光学的装置によりニップ圧とニップ幅を読み取り、データを瞬時にPC上でグラフとして表示します。携帯用のスキャナはPCのUSBポートに直接接続できます。解析したデータから、ロールのCD方向のプロファイルデータを種々のフォーマットで表示し、Excelにデータを表示することができます。
ニップ幅測定器 DigiNip2
DigiNip2はロール間の接触ポイントの状況(ニップ幅)を簡単迅速かつ正確に測定する測定器です。非常に敏感に測定できることから、従来の感圧紙のように読み取りが不正確になることを防げます。センサーがロール間にはさまれている間にニップの調整を行うことができます。センサーは数百回の測定に耐えられる耐久性があり、交換も可能です。
なお本製品はオンライン展示のみとなり、会場での展示はございません。
きょう雑物測定器 SpecScan2000
SpecScan2000は紙・パルプ・不織布のシートをスキャナで走査、得られたグレイスケールを画像解析してきょう雑物を自動計数する装置です。一枚ずつの測定と、ドキュメントフイーダーによる複数枚の連続自動測定ができます。測定できるきょう雑物の大きさは、JISに準拠する目視判別できる大きさから、0.001mm²程度の微細なものまで可能です。本製品はオンライン展示のみとなり、会場での展示はございません。
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野村商事