超高精細映像のゼロ遅延伝送技術

―光ファイバネットワークによる非圧縮通信―

12:40-13:10

【講演者プロフィール】

横河電機株式会社にて高速高周波回路開発とそれを応用した光通信事業に携わったのち、国立研究開発法人産業技術総合研究所に勤務。現在も研究員として活動すると同時に、産総研で開発した成果を実用化するため、株式会社光パスコミュニケーションズを2017年に創業。代表及び技術担当として、例えば波長多重というような高度の光技術を広く使えるように事業展開をすすめている。

【講演概要】

遠隔地があたかも目の前に広がる様な双方向コミュニケーションを専用光ファイバの非圧縮伝送で実現します。
一般的なインターネットを介した映像は、①送信端でのIP信号へのエンコード、②途中ルータでの遅延、③受信端でのデコードで遅延が発生します。さらに④ビデオカメラの遅延と⑤モニタの遅延も加わります。一方ここでご紹介する非圧縮伝送には①②③はなく、光／電気の速度による遅延だけ、いわばゼロ遅延の伝送です。機器や方式を選べば④⑤も小さく抑えることが可能です。
4K・8K映像を用いて、臨場感を重視するようなエンタメ応用、医療応用、遠隔操作ほかさまざまな場面で利用いただけます。また遠隔地だけでなく、片方向伝送でも劇場内指揮者モニタにも利用されています。
その他、弊社ではIPネットワークでの非圧縮伝送、圧縮配信など各種低遅延ソリューション、遅延時間を測定するソリューションも提供しており、それらについてもご紹介いたします。

次世代車載表示器のための偏光特性を考慮した光散乱測定器

15:10-15:40