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メインシアター(西1ホール会場内)

2020年1月31日(金)

特別シンポジウム:量子コンピュータ関連の最新技術と将来展望

【主催】ナノテクノロジ―ビジネス推進協議会

スーパーコンピューターの性能をはるかに上回る量子コンピューターをめぐり、世界各国の開発状況が激化している。日本では、産学連携による研究開発協力が始まっている。

日本の量子コンピューター関連技術の今と将来展望はどうなるのか。
内閣府から日本の量子戦略についてのご講演をいただく他、
NEC、富士通の最新技術情報から未来を紐解く。

 
ナノテクビジネスの情報源NBCIをご活用下さい
14:00-14:05

河合 英治

一般社団法人 ナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI)

事務局長

河合 英治


【講演概要】

本セッションでは、会員向けに、あるいは対外的に情報を発信するナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI)の活動を紹介します。また、NBCIの展示ブースのご紹介と、今回企画した3講演のご紹介を行います。

日本の科学技術政策について
14:05-14:25

松尾 泰樹

内閣府

政策統括官 科学技術・イノベーション担当

松尾 泰樹

【講演者プロフィール】

S62.3 東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程修了
S62.4 科学技術庁入庁
H17.9 文部科学省研究振興局ライフサイエンス課長
H20.7 独立行政法人理化学研究所横浜研究所研究推進部長
H22.8 文部科学省高等教育局学生・留学生課長
H28.1 文部科学省大臣官房審議官
H30.7 文部科学省科学技術・学術政策局長
R1.7 内閣府 政策統括官 科学技術・イノベーション担当


デジタルアニーラ技術とその応用
14:25-14:50

宮島 豊生

株式会社富士通研究所

デジタルアニーラ・ユニット 第二ビジネス牽引プロジェクト

プロジェクトディレクター

宮島 豊生


【講演概要】

デジタルアニーラはイジングモデルにマッピングされた組合せ最適化問題を高速に解くためのハードウェアアーキテクチャである。ビット間が全結合、多階調で接続されており、多様な組合せ最適化問題を表現可能な点が大きな特徴である。これらの特徴を活かして、化学・創薬、物流、金融など様々な分野における組合せ最適化の実問題へのデジタルアニーラの適用が進んでいる。本講演では、デジタルアニーラの特徴、原理と応用事例について紹介する。

超電導パラメトロンを利用する量子アニーリング技術
14:50-15:15

白根 昌之

日本電気株式会社

システムプラットフォーム研究所

研究部長

白根 昌之

【講演者プロフィール】

1998年NEC入社後、超高速光信号処理、量子情報用光源、赤外線センサ等の研究開発従事。2018年よりシステムプラットフォーム研究所研究部長、量子技術の研究を統括。2019年よりNEC-産総研量子活用テクノロジー連携研究室長を兼務。


【講演概要】

社会課題の多くは、様々な条件下で最適な組合せを選択することと深く関わっており、これを圧倒的に短時間で解決する可能性のある量子コンピュータの一種である、量子アニーリングが注目を浴びています。NECは1999年の固体量子ビット動作実証から蓄積したナノテクノロジー技術を活用して、超電導パラメトロンを利用する量子アニーリングマシンの研究開発をしています。これに加え、NECが30年以上にわたり技術蓄積を持つベクトルマシンを活用したシミュレーテッドアニーリングマシンの開発にも着手しました。本講演では、世界の量子コンピュータの研究開発状況と、NECの研究成果についてご紹介します。