アクアステージ(南2ホール会場内)

2020年1月29日(水)

第4回JUVAセミナー

【主催】株式会社JTBコミュニケーションデザイン【協力】一般社団法人日本紫外線水処理技術協会
【開催時間】10:15-11:00 事前登録 無料 満席

 
紫外線を利用した水処理技術の最前線
国内外の現状と将来展望、UV-LEDの応用について
10:15-11:00

東京大学

大学院工学系研究科都市工学専攻

小熊 久美子


【講演概要】

紫外線を利用して水を消毒する技術は、上水や下水の処理だけでなく、食品・飲料、製薬、医療、農業、水産養殖業など多様な産業分野で広く実用化されている。紫外線消毒は、薬剤不要で残留しない、水の味やにおいに影響しない、有害な消毒副生成物を生じにくい、塩素耐性の高い病原原虫に極めて有効であるなどの特徴がある。日本では、2019年5月の厚労省指針改定が追い風となって浄水場での導入が今後増加する可能性がある。これらの背景、現状と将来展望を紹介する。また、紫外線の光源として、従来の水銀灯だけでなく、近年では紫外発光ダイオード(UV-LED)が利用可能である。UV-LEDは、小型、無水銀、波長選択可能、ウォームアップ不要、点灯消灯の繰り返しで劣化しにくいなど、水処理への応用に有利な特徴を有している。講演では、UV-LEDの水処理への応用に関する研究の最前線を紹介し、技術的課題と将来展望を述べる。