表面張力計を用いた新たな液体膜(泡膜)持続性評価方法 ~コーティングの塗膜品質評価への応用の可能性~
~コーティングの塗膜品質評価への応用の可能性~
13:30-14:15 登録不要 無料

協和界面科学

技術部

磯貝 洋幸

【講演者プロフィール】

信州大学大学院 総合理工学研究科 工学専攻 物質化学分野 修了
エマルションの分散安定性に関して研究
協和界面科学株式会社 入社
界面活性剤の評価に関する研究に従事


【講演概要】

液体, 固体の内部や表面に生じた気体の塊を“気泡”, そして気泡の集合状態を“泡沫”といい, “気泡”, “泡沫”を総称して“泡”と呼んでいる。ビールなどの炭酸飲料は, 泡沫安定度が品質における重要な要素となっている。
一方で, 塗料・インキ業界においては製造, 塗装・印刷, 乾燥とどの工程においても泡の発生・混入はトラブルの原因となる。泡の安定度は泡寿命の評価指数であり, 現状, ロスマイルス法やラメラ長測定によって測定されている。前者は塗料などの着色液体では測定用の筒内に付着・残存することで視認性が悪化し, 泡沫の高さが正確に測定できないこと。また, 後者は実際の現象とラメラ長の測定結果に差が出ないといった課題がある。
このような中, 既存の表面張力計を使用し, ロスマイルス法やラメラ長測定に変わる新たな液体膜(泡膜)の持続性(=安定性)評価を簡易的に行える手法を考案した。