プレゼンテーション会場A(西2ホール会場内)
2020年1月31日(金)
先端レーザーセミナー
【主催】株式会社JTBコミュニケーションデザイン
【開催時間】13:30-15:55
事前登録
無料
満席
【L‐1】グリーンディスクレーザー技術とアプリケーション
13:30-14:15
トルンプ株式会社
インダストリーマネージメント
中村 洋介氏
【講演者プロフィール】
2004年 中央大学精密機械工学科卒業
2015年より現職
【講演概要】
近年において自動車の電動化とIoT化が急速進んでいる。それにより電気部品の使用量の増加に合わせて、銅材料の加工需要が急激に増加している。レーザ加工は非接触加工という特徴から、すでに多くの産業において生産の自動化に大きく寄与しているが、現在主流となっているYAGの基本波長である1μm帯は、銅材料の吸収率が非常に低いため、加工効率と加工安定性に課題があった。YAG基本波長に対してグリーンレーザと呼ばれるYAG第二高調波は、銅材料の吸収率が40%程度と高いため、その開発が望まれていた。本講演ではディスクレーザ技術によって発振する高出力グリーンディスクレーザ技術と、そのアプリケーションを紹介する。
【L-2】産業用ブルーレーザ及びダイレクトLD発振器の最新動向
14:20-15:05 事前登録 無料
レーザーライン株式会社
代表取締役
武田 晋氏
【L-3】VCSELによる脳機能計測の高精度化
VCSELによる高精度光学技術が開く、脳神経疾患診断の将来
15:10-15:55
株式会社リコー
ヘルスケア事業本部 メディカルイメージング事業センター MI研究室
スペシャリスト
石井 稔浩氏
【講演者プロフィール】
マイクロレンズの研究開発やVCSEL(面発光レーザ)の開発製造を手掛ける。VCSELの応用研究として、用紙銘柄リーダおよび脳機能計測にVCSELを適応したfNIRSの開発に従事。
【講演概要】
近年、VCSEL(面発光レーザー)は、スマートフォンの3D顔認証、LiDARなど、応用範囲が広がっている。本発表ではVCSELを利用した近赤外光による脳機能計測(fNIRS: functional near-infrared spectroscopy)について紹介する。fNIRSは簡便に脳計測ができるが、空間分解能に課題があった。VCSELの強みであるマルチビームを利用して、計測できる情報量を16倍に高め、空間分解能として5mm程度の精度を実現できるようになった。プローブの試作に必要なVCSELの高精度実装やMEMSの治具を利用した微小レンズの高精度実装工法を開発した。逆問題推定を行う際に必要な生体のモンテカルロシミュレーション、疑似生体実験、ヒト計測を行った。最後に、fNIRSなどを利用した脳疾患に関わる最近の研究動向と将来展望について紹介する。