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脳波は微小な電気信号であり, 商用周波数電源などにより発生するノイズの混入が無視できない.これらは,脳波測定精度に影響を及ぼすものの, 定量的な評価が十分には行われていない.本研究では,まず,生体が発生する電気信号の影響を除去するために40 Hz ~ 100 Hzにおけるヒトの皮膚の電気的特性 (比誘電率rおよび導電率 [S⁄m]) を模擬したファントムを試作し, 脳波計に実装した.次に,これを用いてシールドルームと一般環境において脳波計からえられるPSD (Power spectral density) を測定・比較したので報告する.
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低温調理は食材全体を低温で長時間加熱することで,ほかの調理法とは異なる食感や味を楽しめる.従来の低温調理は,食肉や魚肉等を真空パックで密閉し湯煎により加熱を行うため,対象が完全に浸かるだけの水やこれを温め続ける電力が必要であるなど,いくつかの課題が存在する.
誘電型加温を用いた低温調理では,試料に電流が流れるため試料内部を直接加熱できる.このことから,誘電型加温法の実用化により,従来法における課題を解消できる.
装置の社会実装にあたり衛生安全面の検討が不可欠であることから,本研究では誘電型加温による電流を伴った加熱での低温殺菌効果について調査し,従来法と同程度の殺菌効果があることを確認した.
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光遺伝学の行動解析実験において用いられている市販の無線光刺激装置には、実験用小動物に対して重量が重く、長時間の利用が困難などの課題がある。本研究では光刺激装置に対してワイヤレス電力伝送を実装することで、光刺激装置を小型化・軽量化し、同時に長期的な光刺激できる装置の実現を目的とし、装置の試作と動物への実装を行い、試作装置の性能評価をおこなった。試作した光刺激装置は、光刺激に必要な光パワーを出力できた。また、動物実験の結果から、グルーミングとスクラッチングの観点で光刺激による作用が示唆されたので報告する。
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発表者らは,ディジタル信号の差動信号伝送方式に対応したGHz帯薄膜コモンモードフィルタを検討し,2023 マイクロエレクトロニクスショーアカデミックプラザにて,電磁界解析による計算結果に基づきその可能性を明らかにした.本発表では,フォトリソグラフィなど薄膜プロセスで積層型結合インダクタや4つのMIMキャパシタで構成される7層構造の薄膜コモンモードフィルタを試作し,その特性評価の実測結果について報告する.また,同じ薄膜プロセスで作製した薄膜スパイラルパワーインダクタについても概説する.
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ストレスが過大なウシほど疾病にかかりやすい。臨床研究では、体毛を剃り心電計をウシの胸に取り付け正確なストレスを計測するが、この方法は時間と手間が必要である。動物園では、飼育管理や治療においてハズバンダリートレーニング(Husbandry Training: HT)を積極的に取り入れている。HTとは飼育員の笛の音や特定の合図・給餌により、動物が特定の行動を自ずから起こすことである。一方で、HTを習得するためには、慎重に訓練を進めることが求められ、多大な時間と労力を必要する。これら状況において、作業者が使いやすく、動物への負担の小さい生体情報センサシステムが求められている。本発表では、本研究室で実施した装着型センサ端末について報告する。