<展示ホールセミナー会場C>Smart Sensing/All about Photonicsセミナー
2022年06月17日(金)
応用物理学会フォトニクス分科会ミニセミナー
「グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた光技術~応用物理学会フォトニクス分科会~」
【主催】応用物理学会フォトニクス分科会
【開催時間】13:00-15:00
登録不要
無料
そこで本セミナーでは、光技術を用いた環境やエネルギーに関する新たな取り組みを、最先端で活躍されている研究者の方などにご紹介頂き、環境計測やエネルギー変換の今後について展望する.
はじめに:「フォトニクス分科会の紹介」
13:00-13:15
フォトニクス分科会/名古屋大学
幹事長/教授
西澤 典彦氏
【申込方法】
聴講を希望される方は、直接会場までお越しください。
高感度環境分光計の進展 (温室効果ガスから自動車排出ガスまで)
13:15-13:50
国立大学法人 東京大学
教授
戸野倉 賢一氏
【講演概要】
近年の目覚ましい新規レーザーの開発に伴い,温室効果ガスをはじめとした気相中の低濃度物質を高感度で測定できるレーザー吸収分光法の開発が進んでいる。本講演では、赤外レーザーを光源として用い、キャビティリングダウン吸収分光法や波長変調吸収分光法等の高感度吸収分光法と組み合わせた計測手法の開発と温室効果ガスや自動車排出ガス計測への応用例について紹介する。
【申込方法】
聴講を希望される方は、直接会場までお越しください。
有機半導体界面を舞台にした高効率光エネルギー変換
13:50-14:25
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所
助教
伊澤 誠一郎氏
【講演概要】
有機半導体の界面では、有機太陽電池の最重要プロセスである光電変換が起こる。有機太陽電池の変換効率は近年急上昇し、既に18%を超えた。演者はこの界面での高効率光電変換を利用して、固体薄膜上で長波長の光を短波長に変換する新原理の光アップコンバージョン(UC)を起こせることを見出した。さらにこの界面UCプロセスを利用して、世界最小電圧の乾電池1本で高輝度に発光する有機ELを開発した。本講演では、有機半導体界面で起こる高効率光電変換を基盤とした、太陽電池、UC、EL研究について紹介する。
【申込方法】
聴講を希望される方は、直接会場までお越しください。
プラスチックリサイクルに貢献する分光技術
14:25-15:00
浜松ホトニクス株式会社
渥美 利久氏
【講演概要】
分光技術は、多様なプラスチック廃棄物を識別することで環境負荷の軽減に貢献します。プラスチックには、用途に合わせてコスト・強度・耐熱性が異なる「PET(ボトル)、PS(ケース)、PE(レジ袋)、PP(自動車部品) ABS(玩具)等」があり、強化剤・難燃剤といった添加物が含まれたものもあります。日本は世界有数のプラスチックごみ大国であり、年間約1000万トン(大型豪華客船100隻分)のプラスチックが生産され、約3/4は廃棄または焼却されています。識別するプラスチックに合った分光技術(透過X線、近赤外線分光、中赤外線分光、ラマン分光等)を選択することによって、マテリアルリサイクル(新たな製品の原料にする)、ケミカルリサイクル(化学的に処理し、他の化学物質に転換して再利用する)を促進することができます。本セミナーでは、プラスチックの識別に用いられる分光技術とともに、当社の分光器・光センサを紹介いたします。