〈南3ホール A会場〉

【JPCA Show 50周年記念】基調講演

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日中/日韓等の貿易戦争の激動の時代に日本のIoTデバイスはどう戦うか
世界半導体産業は二桁成長で100兆円を視野、設備投資は空前のスケール
10:45-11:30

泉谷 渉

株式会社産業タイムズ社

代表取締役会長

泉谷 渉

【講演者プロフィール】

神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。半導体産業の専門記者として35年を超えるキャリアを持つ。電子デバイス産業新聞(旧 半導体産業新聞)の30年前の発刊に携わり、定番の媒体に育て上げる。著書は「伝説 ソニーの半導」「自動車世界戦争」「日・米・中IoT最終戦争」「日本半導体産業激動の21年史(2000年~2020年」など30冊に及ぶ。2020年の日本専門新聞協会賞を受賞。日本電子デバイス産業協会の副会長も務める。


【講演概要】

米中貿易戦争の激化がますます加速している。米国はあろうことか、台湾TSMC、韓国サムスンの米国新工場誘致に成功した。1兆円を超える巨大工場が次々と米国に向かっている。19の新しいFabが米国に建設されることになり、5兆円以上の補助金が出される。これは、中国の巨大補助金を背景にする「中国製造2025」に対する対抗策なのである。一方、日韓の貿易問題も決して収まってはいない。今のところは滞りなく重要な半導体装置や部材の供給はきっちりと韓国の半導体企業にわたっているが、それでも韓国政府はひたすら日本たたきを止めないのである。こうした状況下で、日本においても台湾TSMCが進出するということが本決まりになりつつある。日米韓中をめぐる様々な確執が問題になってくる情勢下で、世界半導体産業が2021年も二桁成長を遂げるのは確実であり、半導体設備投資については10兆円以上が投入されるという空前のスケールになり、この状況をリポートする

ひとと一緒に働くヒト型ロボットの開発と展望
11:45-12:30

川田 忠裕

カワダロボティクス株式会社

代表取締役社長

川田 忠裕

【講演者プロフィール】

東京都出身。米国サン・ディエゴ州立大大学院修了。
1985年、川田工業株式会社入社。航空事業部長、常務取締役などを経て、
2005年、同社代表取締役社長に就任。
2009年、川田テクノロジーズ株式会社代表取締役社長。
2018年より、カワダロボティクス株式会社代表取締役社長。


【講演概要】

カワダロボティクスは、前身にあたる川田工業時代から、20年以上にわたり「ヒトと一緒に働く」ことをコンセプトとしたヒューマノイドロボットを開発し続けています。
本講演では、当社のロボット開発の経緯から、2009年に発表して以来10年を経た、「人と一緒に働くヒト型ロボット」NEXTAGEのコンセプトと市場展開、さらに進化しつづけているNEXTAGEの展望をご紹介いたします。

グリーンイノベーション時代における研究開発
13:30-14:15

益 一哉

東京工業大学

学長

益 一哉

【講演者プロフィール】

1954年生、兵庫県出身。1975年神戸市立工業高等専門学校電気工学科卒業。同年、東京工業大学工学部電子物理工学科に編入学。82年同大学院博士課程(電子工学専攻)修了。工学博士。1982年東北大学電気通信研究所助手。同助教授を経て、2000年から東京工業大学精密工学研究所教授。2016年科学技術創成研究院長、2018年から東京工業大学学長。集積回路工学の研究に従事。


【講演概要】

世界規模でカーボンニュートラルを目指す中、我が国も2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言した。国策としてカーボンニュートラルとグリーン成長戦略を掲げ、時代をリードするための高い目標を設定し、大胆な投資が行われる。この流れの中で、イノベーションを起こすための研究開発にも変化が生じることは言うまでもない。新時代をリードするために必要な考え方とはなんだろうか。例えば、エレクトロニクス産業においても部品の品質や性能の向上のみならず、カーボンニュートラル時代がどういうものであるかという議論も必要になる。つまり、全体を見ながらサステナブルなエコシステムを作っていくこと、またその全体の調整をする人や仕組みが必要となる。そして、国家戦略の一端を担う一大学の長として、グリーンイノベーションとそれを担う人を育てることを通し、人類の未来と幸福な社会の実現に向けた新しい価値を生み出していく。

「DXが加速するアフターコロナ社会での日本電子デバイス産業のとるべき挑戦とは?」
14:30-15:15

齋藤 昇三

一般社団法人日本電子デバイス産業協会(NEDIA)

代表理事・会長(東芝元副社長)

齋藤 昇三