〈南3ホール D会場〉「日本の電子回路産業2021」発行報告会/3D-MID/アカデミックプラザ
2021年10月28日(木)
アカデミックプラザ
【主催】一般社団法人エレクトロニクス実装学会
【開催時間】13:25-17:00
登録不要
無料
複数遮断帯域を有する広帯域半円台形不平衡ダイポールアンテナの検討
13:25-13:50
東京工芸大学 工学部
古川 宙磨氏
東京理科大学 研究推進機構
越地 耕二氏
【講演概要】
近年,医療・ヘルスケア分野における無線通信技術としてUltra Wideband 技術に注目が集まってる.しかしながら,病院などの医療機関においては,利用可能周波数帯が制限されている場合があり,フィルタ機能を有するUWBアンテナが望まれている.本研究では,広帯域な特性を有することで知られる半円台形不平衡ダイポールアンテナに着目し,アンテナの高機能化やコスト削減の観点から,新たなフィルタ部品を追加することなく,複数の遮断帯域を形成する検討を行った.その結果,アンテナの給電線路付近に,サイズの異なる銅箔素子で形成する共振器を付加することで,複数の遮断帯域の形成が可能であることを確認した.
UWB用広帯域円偏波不平衡ダイポールアンテナの円偏波特性の検討
13:50-14:15
東京工芸大学 工学研究科
高橋 裕寛氏
東京工芸大学 工学研究科
越地 福朗氏
東京理科大学 研究推進機構
越地 耕二氏
【講演概要】
近年,第 5世代移動通信システム (5G)の検討が進められている 5Gでは,高周波化にともなう伝搬損失増大などの課題があり,通信特性の確保・向上のために円 偏 波アンテナが望まれている.しかしながら,広帯域な軸比特性を有する円偏波アンテナの実現は難しいことが知られている.本研究では,広帯域 半 円台形不平 衡 ダイポールアンテナを元に放射素子を非対称に変形させることによって円偏波化の検討を行った.その結果, 提案するアンテナ構造において,3.6~7 GHzの極めて広い帯域にわたって,反射特性 S11 < -10 dBかつ軸比特性 AR < 3 dBが得られ る ことを確認した.
導電性布を用いる衣服と一体化する広帯域半円台形不平衡ダイポールアンテナのアンテナ特性の検討
14:15-14:40
東京工芸大学大学院 工学研究科
富澤 将哉氏
東京工芸大学大学院 工学研究科
越地 福朗氏
東京理科大学 研究推進機構
越地 耕二氏
【講演概要】
BAN技術として注目されている,3.1~10.6GHzの周波数帯を利用するUWB通信には,広帯域で動作するアンテナが必要とされる.応用例として,衣服に組み込まれたセンサが,生体情報や位置情報などを,同じく衣服に組み込まれたアンテナを介して情報通信するアプリケーションが想定される.本検討では,衣服と一体化された広帯域アンテナを想定し,広帯域な特性を有することで知られる半円台形不平衡ダイポールアンテナを対象に,アンテナの素材を導電性布にした際のアンテナ特性を検討した.その結果,導電率の変化があっても銅板で構成するアンテナと同等のVSWR特性とダイポールアンテナと類似した放射特性を得られた.
透明導電膜を利用するモノポールアンテナにおける放射効率の検討
14:40-15:05
東京工芸大学 工学部
山田 友里氏
東京理科大学 研究推進機構
越地 耕二氏
【講演概要】
近年,第5世代移動通信システム(5G)の検討が進められている.5Gでは,高周波化にともなう伝搬損失増大などの課題があり,通信特性の確保・向上のために円偏波アンテナが望まれている.しかしながら,広帯域な軸比特性を有する円偏波アンテナの実現は難しいことが知られている.本研究では,広帯域半円台形不平衡ダイポールアンテナを元に放射素子を非対称に変形させることによって円偏波化の検討を行った.その結果, 提案するアンテナ構造において,3.6~7 GHzの極めて広い帯域にわたって,反射特性S11 < -10 dBかつ軸比特性AR < 3 dBが得られることを確認した.
人体通信用ウェアラブル電極が生体内部および周囲につくる電磁界分布の検討
15:20-15:45
東京工芸大学
黒木 遥氏
東京工芸大学
望月 幹太氏
東京工芸大学
越地 福朗氏
東京理科大学
越地 耕二氏
【講演概要】
近年,医療・ヘルスケアなどの分野で人体を電気信号の伝送路の一部として利用する「人体通信技術」がBody Area Network (BAN)の有力技術として注目を集めている.本研究では,全身モデルを用い,1電極および2電極構造のウェアラブル電極が生体周囲および内部につくる電磁界分布について検討を行い,全身を通信エリアの対象とする人体通信の場合の1電極構造の有効性を検討した.その結果,キャパシタンスを用い電極のリアクタンス成分を相殺した1電極構造を用いることで,全身を通信エリアの対象とした場合でも,人体周囲に強い電界強度分布が得られることを確認し,1電極構造の有効性を示した.
数十GHz帯用導電性複合ペースト接合材料の高周波特性
15:45-16:10
信州大学工学部
電子情報システム工学科 先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室
菱田 晃右氏
信州大学工学部
電子情報システム工学科 先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室
望月 順平氏
コネクテックジャパン株式会社
本社R&Dセンター
下石坂 望氏
信州大学工学部
電子情報システム工学科 先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室
曽根原 誠氏
信州大学工学部
電子情報システム工学科 先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室
佐藤 敏郎氏
【講演概要】
フリップチップパッケージにおいて,基板や素子の耐熱性が低い場合や常温に戻る際の応力低減が必要な場合,はんだよりも接合温度が低い導電ペースト接合が用いられている.導電ペースト接合は,金属フィラーとバインダー樹脂で構成され,フィラーの形状やバインダー成分を調整することで様々な条件下での導通接着が可能になる.筆者らは既に球状の金属フィラーを切頂二十面体の疑似球体とするなど接合部をモデリングし,三次元電磁界解析を行ないその妥当性を明らかにしている.本発表では,金属球形フィラーの個数を変化させた際の導電ペースト接合部の特性解析結果について述べる.また発表当日には,導電ペースト接合部サンプルの実測結果についても述べる予定である.
第三元素添加によるSn-Biはんだの延性改善
16:10-16:35
群馬工業高等専門学校機械工学科 材料デザイン研究室
山内 啓氏
【講演概要】
基板に搭載される部品への熱的影響やリフロー温度の上昇によるエネルギーコストの増大から,低温鉛フリーはんだ接合が望まれている.共晶点が140℃のSn-Bi系は低融点の上に昔からの使用実績もある.しかしSn-Bi系は延性に乏しく,耐衝撃性に劣るため,モバイル機器等への搭載は制約が厳しく現状困難という短所がある.この短所を緩和できる可能性の1つとして,Sn-Bi合金の超塑性変形が高尾らによって報告されている.しかし,Sn-Bi合金の超塑性変形メカニズムなどは明らかになっていない.そこで,我々は近年Sn-Bi系合金の脆性改善に関する研究を進めている.その結果,第3元素添加により結晶粒の微細化および,延性の向上を確認したので、報告する.
車載蓄電池の高性能化に向けた蓄電池内部電流密度映像化装置の開発
16:35-17:00
神戸大学大学院理学研究科
西村 祐太朗氏
神戸大学大学院理学研究科
木村 建次郎氏
神戸大学大学院理学研究科
松田 聖樹氏
神戸大学大学院理学研究科
鈴木 章吾氏
神戸大学大学院理学研究科
美馬 勇輝氏
神戸大学大学院理学研究科
木村 憲明氏
【講演概要】
蓄電池の高エネルギー密度化が進められる中で、蓄電池内部の電流局所集中は、発火に繋がる恐れがあり、より高度な出荷前検査が不可欠である。我々は、これまで蓄電池の充放電時に蓄電池外部に漏洩する磁場の空間分布を計測し、逆問題を解析的に解くことで蓄電池内部の電流局所集中を非破壊映像化する計測装置開発を進めてきた。本研究では、これを用いてサイクル劣化と“蓄電池内部の電流局所集中”の関係について調査した結果を発表する。