深紫外LEDを用いた新型コロナウイルスの不活化

10:20-11:00

【講演者プロフィール】

2010年大阪大学博士後期課程修了．博士（工学）（大阪大学）．博士（医学）（京都府立医科大学）．京都府立医科大学助教などを経て，2019年より徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所准教授．京都府立医科大学客員講師，国立循環器病研究センター客員部長を兼任．ラマン散乱分光法，光コム分光法などを用いた顕微光計測学と医学応用，深紫外LEDを用いたウイルス不活化に関する研究に従事．

【講演概要】

新型コロナウイルス感染症は，世界的な大流行を引き起こしている．これまで，社会的制限を伴う対策やワクチンによる予防措置が行われているものの，変異ウイルスの発生などの影響から未だに予断を許さず，依然として多重的かつ多角的に対応策を講じることが求められている．新型コロナウイルス感染対策の有効な手段の一つとして，深紫外光を用いたウイルス不活化技術が挙げられる．特に，深紫外LEDを用いた手法は，エネルギーコストが安い（物質を消費しない，消費エネルギーが少ない），光源に環境汚染材料（水銀など）が使用されていない，処理後の残存物質が無い，対象物への影響が小さい，非接触で実施可能，変異ウイルスを含む様々なウイルスにも対応可能といった利点から注目されている．本講演では，新型コロナウイルス感染対策として深紫外LEDを用いる利点から，実際の不活化効果について紹介する．

UVC LEDs: Performance, Applications and Future Outlook (ルミナス・デバイス社：深紫外LEDの性能・用途・将来展望について)

※日本語字幕あり

11:05-11:35

【講演者プロフィール】

Murali Kumar is the Business Line Director for non-visible products (UV and IR) at Luminus Devices.
He has an M.S. in Electrical Engineering from Stony Brook University and an MBA from Cornell University.
Over the past several years, Murali has held roles in product marketing, applications engineering and R&D in the LED industry.

波長265nm深紫外LEDを利用した除菌製品の紹介

11:40-12:10