カンファレンスA
2024年7月5日(金)
健康まちづくりEXPO
特別講演
地域における精神保健福祉の早期相談・支援サービスの社会実装に向けた産学連携の取り組み
11:25-12:05 事前登録
日本生命保険
ヘルスケア事業部
課長代理
礒野 浩嗣氏
【講演者プロフィール】
2014年4月、日本生命保険相互会社に入社。
2017年10月より、ヘルスケア事業部の創設メンバーとして事業の企画開発を担当。2022年に「メンタルヘルス」の取組を本格始動させ、産学連携を通じて、企業の人的資本経営にかかる職場環境改善、および地域の重層的支援体制整備や地域包括ケアシステム構築支援の社会実装に取り組み。
東邦大学医学部
精神神経医学講座・社会実装精神医学講座
教授
根本 隆洋氏
【講演者プロフィール】
1995年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、国立千葉病院、大泉病院勤務を経て、2004年 慶應義塾大学助教。2008年UCLA留学。2009年東邦大学医学部精神神経医学講座准教授、2021年同講座教授、2023年社会実装精神医学講座併任。2019-2022年度 厚生労働科学研究事業MEICISプロジェクト研究代表者。日本精神神経学会代議員、日本精神保健・予防学会理事長、IEPA Executive Group Member。
【講演概要】
21世紀は「脳の世紀」ともいわれ、こころの健康は世界共通の課題である。わが国では、今後市区町村を中心に「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」が構築され、慢性期や重症例への手厚い対応が期待される。さらに、精神保健福祉法の改正により、未病の状態である「精神保健に課題を抱える」住民もその対象として、地域の相談支援体制の整備が求められている。
このような中、令和元年度から東邦大学医学部を基幹施設として、地域特性を考慮したメンタルヘルス不調の早期相談・支援サービスの構築をテーマとした厚生労働科学研究事業(MEICISプロジェクト)が、全国5つのモデル地区を設定し実施されてきた。その取り組みは、令和5年4月の日本生命保険相互会社と東邦大学医学部の共同研究契約に基づく、「社会実装精神医学講座」の設置に結実した。現在、早期相談・支援サービスの社会実装に向けて、産学連携での協働を進めている。