~O/Wサンスクリーンの設計をより簡単に~ テイカが提案する次世代型酸化チタン
2025年05月15日(木) 14:45-15:15
会場: G402

テイカ株式会社

岡山研究所 機能開発グループ

主任

柴田 和也

【講演者プロフィール】

2008年、テイカ株式会社に入社
2018年より化粧品用原料の研究開発業務を担当


【講演概要】

安全性や海洋環境への影響が小さいことから、近年ミネラルサンスクリーンの需要が高まっており、UVB防御に優れる酸化チタンは多くのサンスクリーン製剤に配合されている。とりわけ日本国内ではO/Wジェルの人気が高いが、同製剤に限って言えば酸化チタンが配合されることは多くない。その理由としては、UVフィルターとして用いられる酸化チタンは微粒子であるが故に凝集しやすい性質を有する。粒子が凝集すると乳化粒子から露出しやすくなり、露出部を起点に乳化粒子が合一する等、結果として経時安定性は悪化する。そのため酸化チタンを配合するO/Wジェルは処方設計の難易度が高いことが課題である。今回我々はプロセス改良によってオイルへの濡れ性を劇的に高めた新規微粒子酸化チタンを開発したので報告する。本開発品は分散機を選ぶことなく各種オイルに高分散できるため、酸化チタンを配合するO/Wジェルの処方設計を容易にする。