母乳成分ヌクレオチドのシチジンリン酸2Naによる肌への多彩な機能性
2025年05月15日(木) 14:00-14:30
会場: G302

ヤマサ醤油株式会社

石毛 和也


【講演概要】

シチジル酸(成分表示名称:シチジンリン酸2Na)はRNAの構成単位であるヌクレオチドの一つで、母乳中に他のヌクレオチドと比較して多く含まれ、乳幼児の健やかな発育に欠かせない栄養素です。また、細胞膜の主成分であるリン脂質の生合成に欠かせない原料であり、皮膚に対して多彩な機能性を発揮します。シチジル酸は表皮でのリン脂質類の産生を促進することで、細胞膜・細胞間脂質を強化して表皮バリアを改善し、様々な外的ストレスに対する予備能を高めます。これにより、紫外線暴露時のダメージが軽減され、表皮における炎症が抑制されると共に、真皮におけるコラーゲン産生が正常化・促進します。経口摂取でのヒト試験では肌の赤みやシミ、たるみの有意な改善効果が認められ、また、外用塗布では目尻ジワの有意な改善効果が認められました。母乳成分ヌクレオチドであるシチジンリン酸2Naは、肌の予備能を高めて真の意味での内外美容を実現します。