糖化研究の最前線!黄ぐすみから始まる「くすみドミノ」をストップ 「黄ぐすみ・茶ぐすみ・グレーくすみ」を改善し、目指せクリアな均一肌! 感性工学に基づいた新評価法もご提案
2025年05月15日(木) 14:45-15:15
会場: F202

一丸ファルコス株式会社

開発部フロンティア共創ラボ1

研究員

金井 杏子

【講演者プロフィール】

2020年に東京農工大学大学院修士課程を修了(農学)後、2020年に一丸ファルコス株式会社に入社。2023年にCITE JAPANにてヒアルロン酸に着目したたるみケア原料、ヒアルガードを技術発表し、同年に香粧品学会でも発表。2024年にはヒアルロン酸機能性研究会にて口頭発表しました。本講演ではマルチくすみケア原料としてペオグロウをご紹介します。


【講演概要】

くすみには様々な要因が重なっており、表皮に限ってもメラニンによる茶ぐすみ、糖化による黄ぐすみや角化不全によるグレーくすみ等があります。今回着目した最終糖化産物(AGEs)は黄ぐすみだけでなく、AGEs受容体(RAGE)を介して茶ぐすみ、グレーくすみの原因にもなるため、この「くすみドミノ」を止めることは多角的なくすみケアに繋がります。ペオグロウはAGEs産生抑制・切断効果に加えRAGEを介したAGEsシグナルの阻害効果を持つ原料です。さらにAGEsは肌に不均一に存在するため、AGEsに起因する表皮のくすみが不均一に起き、肌色の均一性が崩れます。そこでヒト試験において肌色の不均一性を詳細に評価するため、SLIC法を基にしたより人間の感性に近い新しいくすみ評価系を構築しました。この評価系をはじめとして、ヒト試験においてペオグロウがくすみを改善しクリアな均一肌に導くことが示唆されました。