独自３次元培養皮膚モデルを用いた敏感肌モデル、美白モデルの構築と処方開発への応用

2025年05月15日（木） 13:15-13:45

【講演者プロフィール】

学位（薬学）取得後、国内の製薬企業およびバイオベンチャーにおいて、バイオ医薬品（抗体医薬）や再生医療等製品の開発に従事。2020年より現職にて、次世代型3D皮膚モデルの開発およびスキンケア製品の評価システム構築に取り組んでいる

【講演概要】

日本の化粧品市場は、コロナ禍前の規模の90％以上まで回復しており、今後も成長が続くと見込まれています。一方で、少子高齢化といった日本特有の課題も進行しており、化粧品には、これまで以上に高品質で付加価値の高い製品が求められています。
こうした市場の変化に対応するため、当社ではヒト皮膚由来の細胞から再構築した独自の3次元培養皮膚モデルを開発しました。このモデルは、化粧品原料や処方の評価を安定的かつ効率的に行うことが可能です。現在は、自社製品のみならず、ODMクライアント様向け製品の開発支援ツールとして、また、さまざまな肌悩みに対応した処方評価にも活用しています。
本セミナーでは、この独自の3次元皮膚モデルの特長をご紹介するとともに、敏感肌向け処方の開発に役立つ微弱炎症モデルの構築とその活用事例、さらに新たに開発した「3次元メラノモデル」を用いた美白処方の評価事例についてもご紹介いたします。